Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

負け犬に関する考察

「結婚できない(しない)」は、何も男性に限った話ではないようで。
ちょっと前だけど「負け犬」が話題になった。30過ぎの独身(結婚歴無し)女性を指す、らしい。

この単語を聞いたとき、ちょっと意外な気持ちがしたよなあ。
というのは、昨日のブログにも書いたけど、普通のほ乳類では「オスがメスを奪い合う」競争が当たりまえ。
つまり、生殖の伴侶をめぐる戦いはオスのもので、メスは選ばれる存在なわけ。
で、昔は、たぶんそんな感じだったろうと思う。ちょっと偉い人に「見そめられた」なんて、そういう言葉でしょ?

ところが「負け犬」という単語で考えると、「負け→何に?→伴侶選び競争」となる。
つまり、この言葉が多かれ少なかれ受け入れられたのは、メスもオスを巡って戦いがありますよ、ということが一般的になったことを意味するわけだ。昔ながらの「競争する男性、受け身の女性」という価値観は、既に古いものになった。
男女均等の世の中。女性も男性を選ぶのは当然だろう。

ここで、別に新たな問題が浮上する。
つまり、過去からえんえんとある「オス同士の争い」と、新たに起きた「メス同士の争い」のベクトルが一致しないとき、オスはどうするか?という問題である。
たとえば、オス同士の争いだと「財力」「地位」なんてのが一般的。簡単だけど「立身出世」競争。
で、メスの価値観が「イケメン」「スマート」「トレンドに詳しい」とかだとする。(このあたり、経験値不足なのだ、かんべん)
とすると。。。
たぶん、オスは「立身出世」しなくなるのではないか、と。
だって、ハッキリ言えば、オスが今まで財力やら地位やらを追ってきたのは、それによってメスの人気を集める、というのが大きな動機だったに違いない、と思うのだ。
もしも、立身出世が女性にとって「そう大して魅力じゃないわ~」となったら、オスはもっと他の部分に努力を注ぐにちがいない。
つまり、オス同士の競争のベクトルが変わるのではないか、と。
そういえば、男性でも、最近化粧をする人が密かに増えているらしいぞ。。。

まあ、自分は既に、そういう意味の競争では「負け犬♂」なわけだけど(^^;)
でも、最近の若い男性で「成功して出世したい!」と考えている人が少なくなったと思う。
豊かに育ったから、ハングリー精神がないとかいうけど、そればかりと思えない。

競争のベクトルが変わった、つまり世の中が変わったんだ。

自分は化石のようなものだなぁ。。。