Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

知魚楽。。。考え方は違っても。

中国の荘子の出典による言葉で、かのノーベル賞学者、湯川秀樹博士が色紙によく書いた言葉だそうです。

荘子が、友人と散歩をしており、橋の上から下を見ますと、魚が泳いでいるのが見えました。
荘子「ああ、魚が楽しそうに泳いでるなぁ。」
友人「お前は魚じゃない。なんで、お前に、あの魚が楽しいとわかるものか」
荘子「お前は、私じゃない。私じゃないのに、私には魚の気持ちがわからないと知ることができた。私は魚じゃない。だから、私は魚が楽しんでいるとわかったのだよ」

なかなか、面白い話です。

しばしば、人は「あんたに、私の気持ちがわかるはずないじゃない!」と言います。
あなたは、私じゃない。私の気持ちはわかんないでしょ!
荘子は、こう言うのです。
「確かに、私はあなたじゃない。あなたも、私ではない。私にあなたの気持ちがわからないと、どうして私ではないあなたにわかったのか?」

本当は。。。よく知らない他人のことはわからないし、その思想もわかりません。
しかし、わからないなら、人はコミュニケーションする必要もなく、ただ、自分だけが自分の考えを知るるだけです。ブログを書く必要もないし、そもそも言語だの文字だのを持つ必要がないでしょう。
じゃあ、どうして言語があり、文字があり、こうしてインターネットなどという技術まで引っ張り出して、わざわざブログを書いてみたりするんでしょう?

もしかしたら、分かるとか分からない、ということは、人のコミュニケーションのあり方としては、大して重要じゃないのかもしれない。ただコミュニケートしようとした、ということだけで、たいへん価値があるのかもしれないなぁ、と思うのです。

つまり、ブログでいうと、やっぱりコメントがホントに貴重なものですね~。
いつも、この読みづらい悪文長文のブログにコメントをくださる皆様に、深く感謝していますm(_ _)m
(コメントが少ないのは、私の責任(^_^;)
賛成反対は問題じゃありません。私自身、たとえば、一つの問題について、全く私と異なる考えの方のブログを拝見して、同意ではないけど、考えさせられたり、筆者さんに尊敬の念を覚えたりすることはたびたびです。カッコイイ!と思うこともあるんです。

考え方は違っても。
知魚楽で行きたいですね。