Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

会計監査院とおみおつけ

道路公団の橋梁談合について、とうとう司直の手がはいったわけだが、この事件についてはさらに大きな問題がある。会計監査院OBの天下りである。

橋梁談合の手口だが、国土交通省の外郭団体(特殊法人)が2つあり、この法人が積算ハンドブックを出版している。つまり、道路公団は、この積算ハンドブックを参考にして、入札価格を設定するのである。
この特殊法人に、国土交通省OBが天下っており、建設会社OBの働きかけに応じて、積算価格を高めに表示するようにしていた。つまり、道路公団の積算価格算出の手続き自体を、いくら追跡しても違法性が出ないという官僚らしい発想の悪辣な手口である。

問題なのは、この特殊法人に、会計監査院OBが天下っていることだ。

会計監査院。つまり、税金の無駄遣いを監視する役所である。他の省庁とは独立しているはずである。そのOBが天下りは、大問題ではないか?これで、本当に税金の無駄遣いを追求できるというのか?

この際、会計監査院の活動が適正か否かを監査する、「会計監査院監査院」が必要ではないか?
しかし、そうすると、「会計監査院監査院」の活動を監査する「会計監査院監査院監査院」が必要になるかもしれぬ。ううむ。。。なんとバカバカしい話か。

おみおつけ、の語源をご存じの方は多かろう。
もともと、平安貴族が「汁」が下賤の言葉だというので「つけ」と呼んでいた。
すると、庶民もまねて「つけ」というようになった。
そこで貴族は、丁寧語の「御」をつけて「おつけ(御つけ)」というようになった。
すると、庶民も「おつけ」に。
そこで貴族は、さらに「御」をつけて「みおつけ(御御つけ)」と呼ぶ。
すると、庶民も「みおつけ」に。
仕方ないので、貴族はさらに「御」をつけて「おみおつけ(御御御つけ)」と呼ぶ。
庶民も「おみおつけ」。それで貴族は、、、さすがにあきらめたらしい。

現代の貴族は、まちがいなく官僚であろう。
官僚に権力が集中する体制は、必ず腐敗する。
すべての共産圏がそうである。例外はない。
そして、日本もそうなっている。官僚には選挙もない。生涯何度も退職金をもらえる官僚のつくった所得税法は、退職金にかかる税だけが特別に安い。一方で、取りやすい税は上がり、国は腐ってゆく。

ホントは、郵政民営化って、官僚の最大権力である裁量予算の特別会計に対する兵糧攻めなのだ。
小泉さんも、はっきり言えばいいのに。正面きって喧嘩するのは、やはりまずいのかな。

そのうち、おみおつけになってしまわないように、祈るばかりである。