Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

世界飯店

大塚の名店。

みかけは町のラーメン屋なのに、味はビックリ!一流。。。なんてのは、小説的存在としてはそそるものがあるが、現実はそう甘くない。近所のラーメン屋のニラレバ炒めが、食通をうならせる、なぁんてことはまずないのである。

ところが、そんな冗談が本当になっちゃたお店が、この「世界飯店」である。
場所は路面電車の線路脇だし、隣は風俗店だし、まあ、期待はできない、ただのラーメン屋風情である。
おまけに、中に入ると日本語が怪しい店員さんばかり。
ますます、がっくり。。。

しかし、おばちゃんの「これ美味しい」の燒鴨、実にうまいのである!甘辛い皮のうまさは絶品で、しかもぱりぱりと心地よい。ビールがいくらでも飲める。鴨は骨が多いのだが、なぁに、手づかみで食べてしまえば良いんである。誰も気にしない。

ちょっとしたガイドブックには、燒鴨ばかり載っているが(看板料理だから)自家製餃子も実にうまい。
たっぷりの豚肉のうまみがじゅうじゅうと出てくる。ビールがうまい!

さらに、海鮮おこげが素晴らしい。じゅわーっとあんがかけられたおこげが、飲み終わった腹にしみこむときの幸福感ときたら!

この店はエネルギーである。アジアの路上で、むわっとした空気の中で、暑さなんて気にもしないで屋台の飯を食う。あの活気が、そのまま東京に再現された店だ。
大満足である。もちろん、デートには向かないが、そんなもんは他の店でやりましょう。

評価は☆☆。
これで、清潔でサービスが良ければ、銀座で通用するだろう。
だけど、ここは大塚。そう、これでいいんである。なにも三つ星が、いつも素晴らしいわけじゃないのだ。