Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

歴史観について

駐日ロシア公使が「北方領土は侵略の帰結」だと発言したようである。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050713-00000008-san-pol

これぞ外交である。
なぜならば、日ソ中立条約は日独伊三国同盟よりも後に締結されている。
すなわち、日本がドイツと共闘して、侵略戦争を展開したというのなら、日ソ中立条約を結ばなければ良かっただけのことであるからだ。
日ソ中立条約には、それぞれの同盟国が戦争を行った場合に、日ソ双方が中立を守ると明記してある。
ソビエトが日ソ中立条約を破棄したことで、あたかもソビエトが侵略者であるかのように」というが、はっきりいってそのまんま、そうなんである。

では、なぜこのような論理的にムリがある主張をするのか?
簡単であるが、その方が得だからである。

世に歴史観という。
しかし、そもそも勝者と敗者で歴史観を共有せねばならないという前提が間違っている。
日本国内ですら、源平、南北朝戊辰戦争をみれば、勝者と敗者の言い分が異なるのは当たり前である。
ましてや、外国であれば、なおさらであろう。

歴史認識が違うことが問題ではなく、外交に歴史認識を持ち出されることが問題である。
日本に対して歴史認識を持ち出せば、得をすると知ったから、そうしているだけである。
ロシアは、この手を中国に学んだだけである。