お母さんが言う。
「こんばんは、牛肉のハンバーグよ!」
家族はみんな、大喜びで食べる。「うまいうまい」
そのあと、お母さんはこっそり言う。「ホントは、合挽きだったんだけど」
家族は、どっと笑うだろう。「お母さん、さすが!やられたぁ」
家庭であれば、合挽きを牛肉と偽ったところで、お母さんの腕前がほめられこそすれ、非難されることはない。
しかし、同じことを会社がやると、それは非難の対象になるのである。
なぜか?それは「お金儲けのため」だから。お金があるから、非難される問題になるのだ。
社会保険庁のように、他人様のお金を盗んだものは、犯罪である。それは、会社がやろうと、個人であろうと同じことだ。
そう思えば、会社とは不思議なものだと思うのである。決して、偽装を弁護するわけじゃないけど。
だけど、私は、牛と偽って合挽きを食わされても怒らないだろう。うまければ、別に良い。
だけど、自分が払ったと思ったお金を、ちょろまかされたら、それは怒る。
あまり大きな声では言えないのだけどねえ。そんな風に思っている人も、意外と多いのじゃないか?と思ったりするのである。