Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

酒場の奇人たち

「酒場の奇人たち-女性バーテンダー奮闘記」タイ・ウェンゼル。

著者は、マンハッタンの有名なバー「マリオンズ」の女性バーテンダーとして腕をふるった人物である。彼女は、NYに出てきて、最初は服飾関係の職業につくものの、それでは生活できないことに気づく。そして、もっと良い収入の仕事を求めて、カクテルの作り方もろくすっぽ知らないまま、女性バーテンダーとなるのである。
そうなれたのは、たぶん彼女が若くて美人だったからだろう。

どうもうアメリカのバーというやつは、ほとんどあっち系の、つまり「お相手探し」の場所という雰囲気が強いらしい。スカした顔してグラスを傾ける、なんて感じではないようである。
酒を飲めば抑制がゆるむのは洋の東西を問わないようで、その結果、様々な奇行に及ぶ人物が現れる。

ある男が、毎日バーに通ってきていた。彼は、どうやらバーテンダーの著者に少し気があるのかもしれない。
ある晩、したたかに酔っぱらった男は、マリリン・モンローの曲がBGMでかかっている時に、カウンターの上に飛び乗る。「やめて~」という彼女の叫び声と、他の客の歓声の中、男は服を脱ぎ始める。(酒を飲むと服を脱いじゃう人いますねー)
さて、とうとうヘインズのブリーフ一枚になった男。「もうやめて」と彼女が懇願すると、ますます調子にのってしまい、とうとう最後のブリーフまで脱いでしまう!そして、著者の目の前で、とても粗末なシロモノをプランプラン。。。
その瞬間、モンローの曲が終わって、客はみんな「し~ん。。。」
男は、ブリーフをはき、服をまとめて店の外に出て、タクシーに乗り込む。その時の男の顔は、なんともいえない悲しみがただよっていたそうだ。。。爆笑!!
抱腹絶倒である。

評価は☆☆。

バーやレストランの裏側が見える、という意味でも面白い。

ところで。
なぜか、夏の夜にバーにいくと、グラスの上でストローをもったバーテンがなにやらやっている。。。あ、そういうことだったのね。。。
あれ、実はミバエをとっているのだ。。。そういえば、夏にくだものがあるってだけで、すぐにショウジョウバエがわくではないか。家庭がそうなのに、飲食店にはわかない、わけがないわけで。

皆さん。我が国では、賞味期限の偽装問題で大騒ぎですけれど、大丈夫です。だって、あなたも、お店にいって酒を飲んだり食事をしたりするでしょう?!じゃあ、大丈夫ですよ(苦笑)
人間の胃袋は、思いの外、強靱なもののようですぞ。(笑)