Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ろくなことはない

ここでは書けない様々ないきさつがあって、一応「昇進」した。
もっと上に、などという恐ろしい話もあり、心底震え上がり、固辞してなんとか逃れた次第。

つくづくと思うが、私にはビジネス上にもっとも大事な「何か」が欠けている。それだけならば、自分が恥をかくだけだから、大した問題ではないと思う。だけど、私は気が小さい(苦笑)。

そんな人間だから、重責を担えば、人に迷惑をかけることになるだろう。世間に迷惑をかけるのは、本意ではない。人の人生にまで不幸を及ぼし、我が恥の上塗りでもある。

去年にごたごたあって、もう嫌気がさしていたのも事実であった。また担ぎ出されても、もうろくなことはあるまい、と思っている。すでにして、だいたい分かっているのである。

そうは言っても、まるきり義務を放擲することもできない。おのれの無能を承知で努力しなければならない仕儀となった。まことにすさまじきことである。

周囲が「おめでとうございます」と言ってくれるたびに、白けた返事をする自分に飽き飽きしてきているのだ。

明日は、また雪が降るそうである。
日がな一日家で好きな本を読み、ぬくぬくと暖房をして、ときどき窓の外の雪を眺める。昼間は飲まぬ主義だから、ただそれだけである。あとは、音楽でも聴いているだろう。
消費するだけで、何も生み出さない、そういう時間が今の私のたった一つの慰めである。
それを疎外だなどというつもりは毛頭無い。私に、生き生きとした生産時間など望むすべもないことは、私自身がよく知っている。

40過ぎて独身の男なんて、そんなものでしかないのだ。

たとえ人非人といわれようと、もっと早くに隠棲すべきであった。愚かな男は、結局愚かであるというほかないのだなぁ。