Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

再発

ここのところ、多忙で週末もオフィスにこもる仕事を続けていた。
そうしたら、ついにやってきたんである。

まず、左耳が「じ~」といいだした。耳鳴りである。いつもの難聴である。
「これはいかぬ」と思ったが、まだ断続的なので「なんとかなるか」と思っていたら、どんどん様子がおかしくなってきた。

夜になるとひどくなる。
耳鳴りが大きくなるとともに、これまでの自分の人生がまったく無価値であったという重いが強く押し寄せてくる。
とにかく悲しみが大きく、胸がふさがるようである。どうにもならない。
冷静に今の自分を省みれば、とにかく不景気でも仕事があり、会社はなんとか赤字基調を脱出しつつあり、自宅も手に入れ(まだローンはあるけど)女性にモテはしないが、どうやら気に掛けてくれる人がいるらしい。ありがたや。
つまり、悲観しなきゃいけない理由は、取り立ててない(少なくとも世間的には)はずなのだ。

しかし、である。
どうにもならない。とりあえず、耳鼻科に行った。
医者は宣告した。
「メニエールの再発でしょう。ステロイドをただちにやります。これでダメなら、即入院ですね」
まだめまいがないが、と訴えると「いや、、、油断はできません」
この医者は評判が良いらしいが、さすが名医である。予言通り、その夜に、発作はきた。寝返りすらうてない地獄の苦痛である。ひどいめまいで、頭が動かせないのだ。

なんとか薬でごまかした後、しかたなく、アノ病院に行く。
久しぶりであるが、もう仕方ない。医者に訴えると
「ああ、前回と同じですね。弱い順番にきてますね」

そうなのだ。以前のブログを読むと分かるのだが、私が錯乱から鬱におちる時のパターンそのままなのである。
例によって、パキシルの服用を開始する。

実は、転職を機会に、断薬していたのだ。
「もう大丈夫であろう」
多少、自信もあったわけだが。。。あえなく、この始末となった。

ステロイドの副作用で、妙な汗をかき、やや発熱もあるもので、昨日は休暇をもらって、一日ごろごろとした。
おかげで、どうにか持ち直してきた次第である。

めんどうな病気にかかったものだと思うが、まあ、これも仕方がない。

いちばんひどかったのは、、数日前に錯乱して、死にたいと真剣に考えたことである。固い信念というのではなく、発作的に馬鹿な判断をしそうになるのである。
我が国の自殺者は、年間3万人をくだらないが、単純に生活苦ばかりでなく、意外とメンタルヘルスの問題ではないかと思う。死ぬ覚悟があれば、なんでもできそうではないか?というのは、健全な判断であって、死にたいと願う場合は、その「健全な判断」が崩れている場合も多いのじゃないか、と思うのだ。

いずれにせよ、心身が悲鳴をあげているのだから、しばらくムリは禁物である。
当面、スローペースな仕事をさせてもらおうと思っている。