Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

当面杞憂

千葉法務大臣夫婦別姓に積極的な発言をして、注目を集めているようだ。
鳩山首相は「まだその段階ではない」とのこと。まずは順当な判断だと思う。宇宙人といわれるが、意外にまともなところもあるのかもしれないな(苦笑)。

ただ、長期的に考えると、夫婦別姓はあるかもしれない。
結婚できない男のひがみとして聞いていただきたいが(苦笑)思うに、別姓を認めるべき事由が2点はある。

まず第一に、当節、あまりに離婚が多すぎることである。
結婚して姓が変わりました、また離婚して姓が変わりました、とクルクル変わる例が私の身近でも結構ある。
はっきりいえば、面倒くさい。
姓という伝統的な、大事な問題が「面倒くさい」でいいのか?という疑問はあるんだが、なにしろ、目先のめんどくささは最強なのである。いかな原理原則もふっとばすので、酒を飲み過ぎた時のゲロに並ぶ破壊力があるのだよ。
別姓にしておけば、離婚の際も簡単でいいじゃないか。
今や入籍した夫婦の三分の一が離婚するそうで、いい加減に手間を減らすことを考えなければ、行政のコストも大変だと思うのである。

第二に、少子化の問題である。
ご存じの通り、子どもの数はどんどん減っていくワケだが、そうすると一人っ子同士とか長男長女同士の結婚は必然的に増えるはずである。
その場合に、姓をどうするか、大いに問題になるはずである。
実は、私の姓は母親のほうなのだが、父は次男、母は長女であって、そのような形になった。
母は、女兄弟だったので、祖父が「そうでなければ結婚まかりならぬ」と突っ張ったせいである。
この問題は、つまりは「お墓を誰が守るのか」に結びついている。いくらご先祖様のお墓でも、自分とまったく姓の違う人のお墓には、なんとなくお参りしにくい。
さて、姓の問題が複雑化すると、よけいに婚姻が難しくなる。婚姻率が下がると、さらに少子化が進行する。少子化が進行すると、さらに婚姻率が下がり(以下、はじめにもどる)とどのつまりは日本民族消滅である。
かような自体を、私は憂慮するわけであるよ。

なんだか身も蓋もない話が続いてしまったが、そんな現実もあるわけで、別姓論議は多面的に行われる必要があると思うのですな。
ちなみに、姓を変えたい人の場合は、そりゃ認めるべきだろう。
その結果、別姓制度はできたけど、結局みんな夫婦同姓だった、という結論になるかもしれない。それは大いに良いことだと思う。

ちなみに、もしも私が結婚するとなって、相手がどうしても姓を変えてくれと言ったらどうなるか?
私は長男だから、少しは抵抗したい。
けれども、相手が長女ならどうするか?それで、ついに最後の結婚チャンス(泣)を逃しそうだったら、それでも拒否できるか?
ううむ。。。「断固、拒否!」と言い切るには、まだ悟りが足りないような。。。未練たっぷりの妄執があるのだろうな(泣)

そんなふうに悩んでいたら、ふと思い当たった。
つまり、本当にそんな事態になってから悩めよ、自分!ということである。できもせんことを悩んでどーする?(泣)

で、結論。
当面、杞憂というやつなのであった。。。無念。