Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

一言いえば

テレビで人気の某シェフが、ミネラルウォーター800円取ったというので、口コミサイトで叩かれて話題になった。

私は、このシェフの店に行ったことはないし、行こうとも思わない。
ただし、高級店で、水800円をとるのは「普通にある」事態である。

有楽町のアピシウスであれば、ワインを飲み疲れて「お水をください」といえば
「普通の水でいいですか?ガス入りですか?ミネラルウォーターになさいますか?」
と聞かれる。
そのときに「普通の水でいいです」といえば、水道水を貰える。
もちろん、私は水道水を飲んだ。
ミネラルウォーターに払う金があれば、それはワインのためにとっておかねばならないから。そういうと、サービスの方も笑って「それはそうですよね」
そんなものである。

かの店は、客に確認をとらなかったため、そのような騒ぎになっているのであろう。
一言いっておけば、よかっただけの話である。

ついでにいえば
「年収300万、400万の人間が高級店に来るな」
とも言ったらしい。
これは、一理あると考える。

水の件もそうなのだが、高級店は、つまり水1点でも「自分の思い通りにしたい」というニーズにこたえる。そのために、メートルさん、サービスさんも多い。人件費もかかる。
金は払うから、わがままをかなえるというのが基本コンセプトである。

「うまい店」は、ようするに腕の良いシェフと良い材料があればできる。
上記の要素とは関係ない。
ぶっちゃけ、高級店の勘定が安い店の3倍だから、3倍うまいわけではない。サービスやら、店のしつらえやらに、相当消える、料理本体は、大して差がない場合も大いにある。

思うに、そんな高級店のオーナーシェフが、あんなにテレビに出まくって、安っぽいコメントを連発するわけがない。
ようするに、彼の店がそんな高級店だとは、マサカ客は思わなかった。
安っぽいシェフの店なのに、勘定だけが高いんじゃ、そりゃ怒るだろうさ。

では、我々はどうするべきか。
簡単である。
テレビに騙されることなく、くだらない口コミサイトに騙されることなく、本当に安くて旨い店を探せばいいのである。
で、たまたま、ポケットが暖かい時に、グランメゾンに行ってみるのも、否定しない。勘定を気にしないぞ、という気持ちで行かなければいけない店と、そうでない店を使い分ければいいだけの話である。

普通の人は、たいがい、そうしているもんだと思うけどなあ。


追記)
ちなみに。
口コミサイトには、ある問題がある。
この問題は、別に論じることにする。私たちが欲しい情報は、ちっとばかり、気をつけないと、手に入らないようである。