Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

リップサービスでしょう

プーチン大統領が日露首脳会談を前にして「日露は妥協できる」と発言したそうです。
旨いですねえ。いかにも、気を持たせる言い方です。早い話が「悪いようにはしないから、金を出せ」ですね。
もちろん、ヤ○ザの人のお話と一緒ですので、こんなもの、鵜呑みにはできません。

プーチン大統領が「1956年に解決に近づいた」と述べたのは、日ソ共同宣言のことですね。鳩山の二島返還論で、平和条約締結に持って行こうとした。ただし、歯舞、色丹は返還で合意していましたが、国後、択捉は条約締結後に話し合い、ということになっていた(国内向け)。
ソ連は二頭返還でおしまい、と考えていたはずです。
普通は平和条約は領土問題を解決してから締結されますので、条約締結後の話し合いなんざ、なんの効力もないですから。

そういう国際条約上の概念でいけば、日韓基本条約なんざ、文字通りの国辱ものですね。竹島を不法占拠されているのに、条約を結ぶなんてありえません。
ま、それはそれとして。

ロシアは、援助がほしい時は、いつも必ずこの手の発言をしますからね。エリツィンもそうだった。
期待させて金を出したら、それでおしまい。
いつも、その手でやられてしまいます。

今度こそ騙されねえぞ、と言いたいところですが、何しろ最近は中共北朝鮮も剣呑で仕方がない。
そこでロシアと仲良くできれば、これは大きい。
もっとも、最近のロシアは外交的には中共と共同歩調をとることが多いですので、あまり期待はできないですが、少なくとも敵には回せない。
まあ、いかにもな顔をしながら、お付き合い程度の金を出すというオチになりそうな気がします。

安倍首相とプーチンさんはウマが合うらしいのが、唯一の希望ですかね。

それにしても、日本の周囲は、どうしてこうも碌でも無いのばかりが集まってるんでしょうかね?
ため息しか出ません。

基地問題とかあって、マスコミさんは左翼の尻馬に乗って反米を煽るのに必死ですが、これで反米なんぞやろうものなら、ほんとに日本は四面楚歌、大東亜戦争の二の舞いになりかねません。
最近は復古主義の極右もアメリカ叩きに余念がない。情けない。赤尾先生がご存命なら、さぞ嘆くでありましょう。
毎日会社に行っているお父さんでさえ、上司や客先の無茶をじっと耐えているのであります(苦笑)

それぞれの国が、それぞれの国益を追求するのに余念がないわけで。
国際政治の凄まじさを、つくづくと感じますねえ。