Single40'S diary

「40過ぎて独身で」の作者が、あっというまに50代を迎えたブログ

むごすぎる

誤報ではないか、と思ったのだが、間違いないようだ。
金正男氏、マレーシアにて暗殺さる。

後継者争いから脱落して以降は「政治的野心はない」と述べていた。
欧州留学がながく、朝鮮語以外に英語、中国語、フランス語まであやつった。

たびたび極秘に(不正入国なのだが)来日し、日本語も少し理解できたようだ。
レポーターに「日本語わかりますか?」と問いかけられて「私、日本語わかりません」と日本語で答えた、おかしなおじさんだった。

田中真紀子外相時代に、ディズニーランドに来たくて入国検査でつかまる。すぐに国外退去させられたが、その事件で後継者の候補から外れたと言われる。
「ディズニーランドみたさに、独裁国家の後継者のイスを失った男」である。

「3代世襲は世界の物笑いのタネ」「改革開放しかない」といった自由気ままな発言が、命とりになったのだろう。

韓国の哨戒艇狙撃事件を起こした金成恩について、父の金成日に「こんな事件を起こす人間が、後継者にふさわしいと思いますか!」と直言したこともあったようだ。
あの一族のなかでは、珍しく開明的で、自由な気風をもっていたようで、日本の赤坂や新橋のガード下で酒を飲んでいたときも穏やかな人柄であったという。
処刑されてしまったチャン・ソンテク氏を筆頭に、人望もあったらしい。
まあ、そこが、弟にとっては目障りな人物だったのかもしれないが。。。

あの国を唯一、まともにできる「王子」と言われていた。惜しまれる所以である。

それにしても。
今や、まったく世捨て人同然であり、無害な兄を殺す異母弟というのは、いったいどういうものだろうな。
命乞いまでしたらしいのに。

なんとも、むごすぎる話である。
氏の魂が安らかであることをお祈りするほかない。