Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

天下の愚策

軽減税率のことである。

もともと、公明党に花を持たせるのが目的でムリヤリ導入する制度だから、自民党も真面目に考えていなかったと思われる。
もう、しっちゃっかめっちゃかである。

「食品なら8%、ただし外食だと10%」というアホな線引きが全ての始まりであった。
ただちに「それならスーパーのイートインコーナーはどうなるんですか?」と疑問が出る。
なんと「イートインコーナーに飲食禁止の張り紙があれば8%」なのだそうだ。
すると、張り紙を無視して飲食する老若男女が続出することは想像に難くない。ルールを守ることにおいて、世界でも人後に落ちないはずの日本人が、とんだ光景を演出する羽目になるであろう。
この法案は「日本人劣化計画」をたくらむ、きっとユダヤ国際金融の陰謀であろうかな(苦笑)。

昨日は、回転寿司の食べ残しを包んでもらうと10%で、お持ち帰りコーナーで買えば8%だという。
そうしたらお笑い芸人の松本が「グリコのパピコを買って、一本を店内で、もう一本を家で食ったら何%なのか}とまぜっかえしていた。あれは、2本がくっついたアイスなので、そういうことはあり得る。

さらに、出張調理で料理人を家に呼ぶと、自宅で食っても外食扱いであり10%だという。

考えてもみよ。日本の最高学府、東京大学を出て国家公務員上級試験にトップの成績で受かった財務省の超優秀な頭脳が「寿司の持ち帰りは、、、料理人が来たときは、、、あれ、折り詰めは?店内でおみやげを頼んだらどうなるっけ」などと考えているのである。
日本の優秀な頭脳の使い道がこれかよ(泣)
私は、本当にどこかの悪の頭領の日本お馬鹿さん化計画ではないかと疑う次第であるよ。

で、こんなワケのわからん軽減税率のオチは、新聞が宅配だと8%で、駅売りだと10%だということである。
どんな冗談なのか?
この理屈を適用すれば、出前と宅配以外はすべて10%が道理ではないか。
しかし、新聞は自分たちの軽減税率を守るために、かかる矛盾をナニも指摘しないのだ。
「忖度はいかん」どの口が言うたのか?ああん?

こんなことになったのも、そもそも「消費」に対してかけるはずの消費税を「買ったものの用途」にかけることになってしまっているからだ。
用途に税金がかかるとは、まったくもって理解不能である。
買ったものは買ったもので、そこで税金は払っておしまい、あとはどう使おうとご自由に、じゃないと自由主義経済とは言えんのじゃなかろうか?
買ったものの用途によって2%税金をかけます、なんて、そのうち監視社会が始まるだろうよ。

とんでもない愚策である。
こんなことを大まじめにやっているのだ。
情けなくて涙がでらあ。