Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

赤坂砂場

長い付き合いの知人と、久しぶりに一杯やろうという話になり、赤坂の砂場にいく。

気の置けない友人と酒を飲むなら蕎麦屋が一番である。

仕事は適当に切り上げて、5時には集合してしまう。今の時期は、お互いにそんな多忙ではない。

こんな時間に酒を飲み始めるのは、おじさんの特権かもしれんな。

 

かまぼこわさび(板わさ、ですな)とか卵焼き、焼き鳥(塩がうまい)などを頼みつつ、最初はビール。

キリンの大瓶である。生ビールなぞというものはない。コップについでビールを飲む。

残暑が吹っ飛ぶような気がして、ほっとする。

近況だの業界の噂話だの、とりとめもない会話をしながら、日本酒へ。

ここは、キクマサしかない。メニューには「お酒」しかないのだ。

選べるのは、冷やか、燗。

夏なので冷やで頼む。

ただしい「冷や」というのは、つまり常温である。冷蔵庫で冷やすような野暮はやらないのだ。

で、この変哲もない常温のキクマサがうまいこと。

冷やを飲むためのガラス製の猪口の縁が薄い。だから、キレが良い。それで涼しく感じさせる、というわけなのである。

思わず「これでいいじゃないか」と唸った。

日本酒も色々な銘柄があって、それぞれ旨いのだが、キクマサでいいじゃないか。別に、あれこれいらんのではないか、というわけである(笑)。

 

ひとしきり呑んで、最後に天ざるで締めて、店の外に出た。

なんと、まだ6時半だった。

「あと一杯だけ」と言いながら、赤坂の町にさまよい出る。

幸福な夏の終わりの夕暮れ。

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赤坂砂場