神奈川のハードディスク流出事件、ひどいですねえ。
犯人は、いろいろなものをヤフオクで勝手に売りまくって儲けていたようで「持ち出しは簡単だった」と供述しているようです。
これで廃棄証明を出していた業者って、「ゆるフン」どころじゃありません。
まあ詐欺レベルですね。
その前は、NTTデータ系の子会社によるクラウドのデータ吹っ飛び事件がありました。
複数自治体関係のデータがまるごと吹っ飛んだとか。住民票も出せないそうですね（汗）。
やばいのは、発表時点で「データ復旧の見通しが立っていない」ことで、つまり、バックアップをとっていなかったのかな、と。
バックアップ取っていれば、戻す作業をするのにどれくらいかかるか、およそ読めるはず。大丈夫かな。
こんな事態が起こる理由も、なんとなくわかるんですよ。
つまりは、このIT業界というやつが、下請け孫請の構造で、さらに末端は派遣社員とアルバイトでテキトーに回している。厳格に管理なんかしたらコストもかかるし、だいたい、そんなうるさい職場に派遣アルバイトは来なくなってしまいます。
じゃあ、きちんとした保守要員を雇って、、、となると、またコストが高い。
文句だけはつけるくせに、常に相見積もりでコスパ重視の業界ですので、格好だけそれらしく、中身はスカスカおせちがまかり通る、という感じかなあ、と。
アメリカじゃあ優秀なMITやスタンフォードを出た学生がIT企業に入社する（もちろんGAFAですが）のですが、日本で国立理系を出た学生がIT系に行くか？というと、行きませんよね。富○通だのN○Cクラスでも、まず有りえません。
そら、負けますわ。
そう、この業界はブラック体質のIT土方と派遣で回してきたんです。
で、ついに、こんな事件がぽろぽろと。
たぶん、今後も起きます。
優秀な人材にまともな報酬を払う、そういう体質強化をなおざりにしてきたんですから。
まあ、自分は年齢的にもう退出する世代なわけですが。
こんなふうになっちまった、スマン、という思いは、とっても端くれの業界人として、やっぱりありますね。。。
