Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ヒーリング・ハイ

「ヒーリング・ハイ」山川健一。副題は「オーラ体験と精神世界」


オーラものというのは、かつてテレビで美輪明宏あたりがやっていて、それがいわゆる霊感商法に利用されることが問題になり、今ではテレビ的にNGネタである。
たぶん、オウム真理教事件の影響もあるかもしれない。
今はyoutubeというものがあるので、この手の動画もいくらでも見られるのであるが、視聴者稼ぎのくだらんものが多いですな。
やっぱり純度が高いやつじゃないと、ちゃんとトリップできないので、本書を手にとった次第。

著者はれっきとした(?)純文学作家で、かつロックミュージシャンという二足のわらじを履いている人である。
群像新人文学賞までとっている上に東北芸術工科大の教授までやった人なので、まあ、そんなおかしな人ではあるまい。

その著者が、自動車の運転中に、突然「光」が見えるようになるのだ。
視野が頭の後ろに開き(前はちゃんと見えている)赤や青や紫のサイケな色彩の光がピカピカ状態である。
ついにオレはおかしくなったのか、と思っていたら、どうやら生き物相手だと見えるらしい。
それが世間でいう「オーラ」だと気がつくわけである。
いわゆる、額の「第三の目」というものが突然開いた、ということらしい。
このとき、著者はすでにして不惑を超えていたそうな。

その体験がきっかけになり、なぜ自分はオーラが見えるようになったのか?とか、あるいは音楽で(ロックで)瞑想する方法などを論じた本。
我々が知覚する世界以外の世界として、量子力学の話にも少し触れている。

内容的には「あるある」だと思うのだが、突然、第三の目が開いた人の話として、ドキュメンタリータッチで語られる部分が面白い。
評価は☆。
とはいえ、こればかりは、自分で経験がないと、納得することにはならないだろうなあ、と思う。
何の話をしているのか、さっぱり理解できないと思うのだ。

私が本書に興味を持った理由だが、実は最近受けている難聴治療と関係がある。
突発性難聴で左耳がまったく失聴状態だったのだが、今ではかなり聞き取れるまで回復した。
耳鼻科に通って五ヶ月間、まったく改善しなかった聴力が回復してきているのである。
その治療が、まことに不思議なものなのだ。
院長先生が、まずブロック注射を打つ。
しばらく安静にしたあと、今度はもうひとりのK先生(女性)が、「ヒーリング」というものをやってくださるのである。
これが実に不思議なのだ。
別に、按摩をするわけでもなく、単に服の上から手を置くだけだ。
ところが、その手が異様に暖かく、むしろ熱いくらいに感じられるのである。
と同時に、なにか静電気のようなゾワゾワーとする感覚が、背骨沿いに足の裏まで抜けていく。
治療はすでに数回も受けているのだが、受けるたびに、その不思議な感覚が強くなっていくのだ。
そのあと、K先生が左耳を抑える。すると、なにかがずーんと、身体の中に入ってくる!
そのうち「なんだか、一杯になったぞ」というような感覚がある。
すると、K先生が「あら、跳ね返ってきた。もういっぱいですよ~」と言って終了。
摩訶不思議な治療だけど、この治療は卓効があって、私の耳はどんどん回復してきたのである。
それだけではない。
K先生が、私の頭を押さえると、あらら、、、、白熱電球のような光が見えるのである。
私は施術中は眼をつぶっているのだけど、その視界に、眩しいくらいに見える。
K先生が手をはなすと、もとの暗闇に戻る。。。

なんで、こんなことが起こるのか。さっぱり分からない。
さらに先生は「必ずお導きがあるのでね」とおっしゃる。
なんのこっちゃと思っていたら、どういうタイミングでか、このコロナ禍の中、私の収入が増えたのである。
それが、ちょうど、この治療費用を埋めるくらいだったという(苦笑)

とにかく、この出来事をきっかけにして、私はいろいろなことを思い出したのである。
まあ、詳しく書くのはしばらく止めておこう。
そんなわけで、本書の内容が「ふんふん」と、なんとなく理解できてしまったのだ。

ちなみに。
K先生によると、第三の目が開くかどうかは、生まれつき決まっている。
開く人は、意外に40代とか50代で開く人が多いそうだ。
K先生自身も、開いたのは50台なのだそうである。
しかし、開くと、けっこう大変なことも多いらしい。
私は開かないでいいや、と思う次第ですなあ。