注目の横浜市長選挙、とんでもない結果となった。
立憲民主党が推した山中氏が当選。菅首相みずから推薦した元閣僚の小此木氏が敗北してしまったのである。
現職の林市長との保守分裂選挙という事情はあるが、それにしても負け方が悪かった。
大敗なのである。
開票と同時に山中氏当確、自動的に小此木氏が敗北。
小此木氏は、菅さんが秘書を務めた先代の息子であり、いわば恩人、師匠の息子である。地盤も同じ横浜で、だから菅さんは現職総理の推薦という異例の対応をしたわけである。それで大敗。
その前には総裁選がある。
コロナ禍もあり、さらに逆風が強いとなると、菅さんに解散は打てなくなる。11月の任期切れを待って選挙、ということになれば、麻生さんのときの二の舞である。
「追い込まれ解散」だと、まず勝てない。これは政界の常識である。
とすると、総裁選で菅さんの代わりの人が出られるか?となるのだが、これはといった人がいない。まあ宏池会で岸田さんが出るだろうが、安倍さんの禅譲狙いでずっとおとなしくしてたような人で、喧嘩に強いイメージはない。
さて、どうするか。
かといって、野党に「選挙の顔」になるような、強力な人がいないんだよなあ。
枝野さんを首相にしたいとは思えない(ごめんなさい)。
ますます、混沌としてきたと思う我が国の政界。
思えば、安倍さんの時代に、対抗馬をことごとく潰して安倍一強にしてしまったのが痛かった。
安倍さんの功罪は色々あると思いますが、後継の育成に失敗したことだけは間違いないでしょうねえ。