Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

まだまだ序章

池袋暴走自動車事故の飯塚院長サマですが、本日、地裁で判決。

禁錮5年の実刑判決で、院長サマが主張してきたクルマの異常は認められませんでしたね。

ま、その判断は妥当なんだろうと思います。

しかし、実刑判決ですから、かなり裁判長は頑張ったかなあ、という印象。

「殺人ドライバー」という本の書評で書きましたが、実際に交通事故で、まず一人なら間違いなく執行猶予。二人でもかなり執行猶予がつきます。日本では、自動車に比べると人の命は軽いのです。

まして、今回はドライバーが高齢ですので、もしも院長サマが反省していたら、執行猶予がついたのではないかと思います。

 

これは日本の裁判制度の問題でもあるんですが、無罪主張をすると「反省がない」と見られる。過失ではないけど、結果は重大なので反省しています、という主張はまず通らないですね。よって、弁護士によっては、被告人が初犯の場合は執行猶予狙いで、あえて罪を認めて反省した態度を示すようにアドバイスすることもあるようです。

 

そして、日本の裁判のもう一つの問題点は、時間がかかること。

この判決を受けて、院長サマが素直に塀の向こうに行くとはとても思えず、おそらく控訴するんでしょう。

で、高裁でも不満な判決であれば、さらに最高裁へ上告する。何年もかかるでしょう。

さらに変な話なのですが、もしも高裁で執行猶予付き判決が出た場合、検察が納得するでしょうか?世論を見て考えるでしょうが、たぶん、納得しないでしょうから、やっぱり上告することになる。

つまり、この裁判はどっちに転んでも、最高裁まで確定だと思うんですよ。

院長サマの年齢を考えれば、「逃げ切り」になる可能性が高いでしょうね。。。