昨日行われた衆議院選挙ですが、どうやら情勢判明。
今回の選挙はコロナ禍のこともあって、事実上の任期切れに伴う選挙で、はっきりとした争点があるわけではなかった。
そう考えると、素直に選挙民の評価が出た選挙だったのではないか、と。
もちろん、公示前よりは減らしたわけですが、事前予測で「単独過半数割れ」の報道もあったので、まずは大善戦。大勝利でしょう。
公明さんがしぶとく議席を上積み。
これは、政権与党のなかで、ますます公明さんの発言力が高まると見て良さそうです。
立民は一人負け。
まあ、選挙協力をした共産も減らしましたので、枕を並べて討ち死にですね。
しかし、共産はいつの選挙でも大本営発表で「自公勢力に大きな打撃を与えて、我々の主張が浸透した」ですので、首脳が責任を問われることはありません。
ですから、立民も同じであろうと思います(爆)。
維新が伸びましたね。
何よりも「公務員と議員の給料を3割削減した」という大阪での実績がものを言いましたね。維新の新自由主義が支持を受けたわけというよりも、口先だけの政党に嫌気がさした層が支持したのではないかと考えます。
国民民主も伸びました。個人的には、一番注目している政党です。
「希望がこけて、希望のなくなった人たち」と揶揄されましたが、しっかり伸ばしました。中道改革路線は、維新とも通じるものがあるのですが、実は維新と国民は仲が悪いのですよ(苦笑)泥臭い現実路線の維新と、頭で考えるタイプのエリートが多い国民では肌合いが合わないのが大きいようです。
しかし、傍で見ていると、同じ会社の営業部と企画部のように見える。たいてい、仲は悪いもんです。(苦笑)「なんだ、あいつら、現場をわかっていないんだ」「なんであいつらは戦略を理解しないのか」なんてね。
れいわ。ここは極左ポピュリズム政党だと思いますが、3議席確保。
立民とちがって、LGBTだの外国人だのにウィングを広げず、貧困だけにフォーカスしたのが利いたと思います。
本来は共産のあるべき立ち位置のはずなんですがね。
共産の減らした分を食ったと思えば、説明がつきます。
それにしても、今回の選挙ほど、事前の情勢調査と乖離した結果はなかった。
260議席と予測したのはFNNだけじゃなかったか。あとは、みんな「自民過半数の攻防」ですからねえ。
これは調査手法の問題でしょうね。
固定電話による調査が限界になってきているので、ネット調査などの手法を取り入れてミックスすると思いますが、それが駄目なんでしょう。
基本的に、選挙調査はサイレントマジョリティの意見を吸い上げるもの。
ネットのアンケートに回答したり、期日前にわざわざ投票して出口調査に答えるような人は「一言言いたい」人種なんです。それじゃ、あたりません。
電話調査の種明かしは、「関心が薄い人に突然回答を要求する」ことで、本音を引き出すことでした。同じテクニックを使わないかぎり、今後も情勢調査ははずれるだろうと思います。