Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

栗山監督に思う

つい先日、日本ハムの監督を退任した栗山監督であるが、今度は侍ジャパンの監督に就任。

稲葉ジャパンの次は誰かと思っていたのだが、まさか栗山監督とは思わなかった。

少しは休ませてやれよ、と(苦笑)

 

マスコミの報道によると、栗山監督の起用は、大谷翔平選手を呼ぶための策という話もあるとか。

しかし、そりゃムリというものだろう。

他のメジャー選手もそうだが、シーズンに向かう大事な時期に、わざわざ厳しいゲームに主力を送りたくないというチームの意向もある。

特に、大谷クラスのスーパースターになれば、万が一試合で怪我でもされたら、とか、そこまでいかなくても調子を崩されたら?とか、考えるはずなのだ。

アメリカはケチだ、という話でもないだろうと思う。だって、主力に払っているカネの桁が日本とは違う。100万ドルどころか、1000万ドル払っている連中だっているのだ。

そりゃ下手に送りたくないのもムリはないと思う。

 

野球人気もかげりを見せており、最近では少子高齢化もあって、少年野球チームの「合併」も珍しくないそうだ。

この前の激闘日本シリーズですら、地上波の視聴率は一桁だった。

すでに、野球はもっとも人気のあるスポーツとはいえない。

そうなると「王、長島のようなスーパースターがいないからだ」という論が出てきて、大谷を呼べ!となるのである。たぶん、頭の古いジイさんがそんなことを言っていると想像するのだ。

しかし、仮に大谷が参加しても、そんなに盛り上がらないのではないか。

 

野球人気がかげってきたのは、大ヒットする国民的歌謡曲がなくなったのと同じだと思う。世の中が豊かになり、いろんなコンテンツが登場して、各人の好みが細分化した。

もうみんなに共通の「誰も知っているヒット曲」はなくなった。

同じことがスポーツに起きているだけだと思う。

日本の野球は、そう考えると、健闘しているほうじゃないかと思うのだがなあ。

 

世の流れに逆らう使命を押し付けられたとしたら、栗山監督も気の毒である。

この人は、日本ハムのときもそうだった。

海のものとも山のものともわからない、人気だけはある甲子園の高校生選手を毎年1位指名で押し付けられて、人気優先のチーム編成。そのなかで、育成しつつ戦わねばならない。よくやっていたほうじゃないかと感じていた次第。

どんなふうになるかわからないが、各チームの思惑だけでかき集められた選手で戦うのが侍ジャパンである。

そう考えると、たしかに栗山監督にピッタリの仕事かもしれませんねえ。。。