Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ざわつく市場

本日の日経平均は最大で900円以上の下げ。1年2ヶ月ぶりの安値となった。

最大の要因は米国株の下げである。アメリカがくしゃみをすると、日本は風邪をひく。

東証の6割が外国人の買い手なんだから、あっちで冷えるとこっちは更に冷え込むのである。

米国ではコロナ禍からの回復ペースでインフレが大きな問題になってきているから、FRBが利上げをする可能性が高い。

とすると、米国のほうが利回りがよくなるので、日本から資金を引き上げて米国へ鞍替えするんじゃないか?という観測もでてくる。

 

じゃあ、日本も負けずに利上げすればいいじゃないかという話が出そうだが、ところがどっこい。日本の政府の借金は1000兆円に及び、毎年の財政の3割近くが借金返済に回るという火の車家計である。とても無理じゃないかという。

ま、そのぶん国債を出して返せという話しかないのだが(また借金が増える)いったい誰が買うのか?という話がついてくる。

仕方がないから、銀行が預金量にものを言わせて買い取って、日銀に売るという今のスキームを続けるしかない。

日銀では豚積みの日本円が積み上がっていくことになるだろうが、もう借り手もいない。(政府以外は)

投資しても儲からない。

アベノミクスでは円安誘導したわけですが、輸出の数量は増加せず、単に利益だけが増えた(円安になったぶん、円換算すれば増える)。数量が増えないのは、数量を増やす投資をしないからである。リスクが高いというわけだ。

そのうち、アベノミクスの統計のごまかしがバレて、GDPの5%が鉛筆なめた数字だったとかいうオチになりそう。とすると、まったく経済成長はなくて、単に円の価値を落としただけだったという結論になりそうですな。

ま、円安で儲かる構造では日本はもうないし、かえって石油を始めとする輸入品の値上がりで国内消費がまた冷えると思いますんで、これからが更にきついのではないかと予想する次第。

少子化はさらにアクセルを吹かす結果になりますので、もう外国人をさらに大量に入国させるしかないという結論じゃないでしょうかね。

それもこれも、日本人の選択の結果というわけです。

 

コロナ禍からの回復で、各国はそれぞれのペースを取り戻すことになるでしょうが、コロナ前から低調だった我が国は、いよいよG7から陥落へ、、、という話が現実になるのかもしれないなと思います。

ま、貧乏でもそれなりに楽しく暮らせる二流国家を目指したいところですが、そううまくいくかどうか。

どうも、このコロナが一つの分水嶺になりそうな気がしております。