Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

第26回参院選雑感

事前の予想通り、自公の大勝に終わった結果となった。安倍さんの遭難があって同情票が流れたという観測もあるが、別にそれがなくても、事前調査の段階ですでに自公の単独過半数越えは明らかだった。

現在の事前調査の精度は高いですが、種明かしは簡単で、今は期日前投票がすごく多いからである。期日前投票の投票所で出口調査をすれば、リアルな投票動向は把握できるので、すでに投票日には大勢が判明している。激戦区以外は、開票と同時に当確が出る。

 

さて、自公以外に注目だったのは野党バランスで、立憲民主党は17議席野党第一党の座を守った。維新、国民民主の中道改革勢力がおもったより伸びず。

注目だった社民党は、1議席を守ると同時に2%の得票率もクリア、政党要件を満たして今後も「政党」として存続することになった。すでにインディーズ政党ですが(笑)すごいな、この生命力。

 

その他、注目のインディーズ政党では、NHK党が今回も議席を確保、あの暴露系yutuber「ガーシー」を国会に送り込むと同時に2%の政党要件も満たした。よって、今後もNHKと戦うことができる。よくやった。

個人的には、NHK党は私は評価していて、何が良いかというと全政党で唯一コールセンターを持っていることである。

私はコールセンター構築業務に携わっているから分かるが、一般企業であればコールセンターは顧客接点の最前線。政党であれば選挙民との最前線だと思うが、他の政党はコールセンターがない。ないのにどうやって選挙民の要望が分かるかというと、それは「陳情」である。つまり、団体の代表がやってきて、あれこれ先生にお願いするわけだ。それが民の声だというわけだ。つまり、既存の政治家は団体の利益の代弁者であり、国がその利権の調整をするということになる。そういう仕組なのだ。

コールセンターを持っているNHK党は、団体でなく、個人の消費者の意見を聞くということをしているわけで、それが珍しいのである。

はて、珍しくいいんだろうか?と思わないではないですな。

 

日本版Qアノンの参政党も、1議席確保。よもや、よもやだ。なんと2%の政党要件も満たすという驚きの結果となった。前回のN国党に匹敵する快挙である。日本人もTV離れして、それはいいけどネットのほうがTVよりもさらに嘘が簡単につけるので、知識人がネタとして遊んでいた陰謀論を真に受ける人がこの程度はいるということである。アポロが月に着陸していないとか、地球は平面だとか(爆)、世界はディープステートが支配しているとか(おつかれさん)、歴代のアメリカ大統領はフリーメーソンだとか(高津院長もフリーメーソンだぞ)、コロナワクチン打つと死ぬとか(お前の知人で誰も死んでいないのを見ろ、、、と言っても無駄なのだ)、新ネタでは安倍晋三は死んでいないのだ。(だったらいいね)しかし2%。小学校のときを思い出すと、クラスに一人、まあ、いるわね、その手の話を真に受けちゃうやつ。そういう意味では、ようやく受け皿か。

 

ちなみにいうと、政権与党圧勝で改憲が進むかというと、私は進まないと見る。

安倍さんが凶弾に倒れたからだ。

安倍さん自身、2/3議席を持っていても「改憲の発議」ができなかった。同じ改憲といっても、自民党公明党、さらに維新と国民民主ではその内容が大違いだ。

さらに、改憲の発議をして失敗すれば、内閣は間違いなく総辞職だ。現職の総理大臣にとってはリスクが高い。だから安倍さん自身もやれなかった。

今度は岸田さんにやらせよう(失敗しても辞めるのは岸田さんなので)と安倍さんは思っていたのだが、その安倍さんが亡くなってしまうと、岸田さんに改憲の発議をやりましょうと言える人はいない。麻生さんが言うと思えないし、二階さんは興味ない。

菅さんもそうだ。つまり、自民党内に岸田さんを左右できる改憲派はいなくなったので、岸田さんは安心して経済再生(の検討)を続けることができる。改憲は棚上げになるでしょう。

ま、この国にふさわしい事の成り行き、ということになるでしょう。