Single40'S diary

「40過ぎて独身で」の作者が、あっというまに50代を迎えたブログ

パーフェクト・ライフ

「パーフェクト・ライフ」マイク・スチュアート。

精神科の研修医(まだ大学在籍中なので)のスコットは、病院からの帰路、ヒッチハイクの2人組の若者を乗せてやったところ、突然彼らが強盗に豹変。
スコットは自動車をとられてしまったが、偶然そこに通りがかったブルース演奏の黒人ミュージシャン、キャノンボールに助けられる。
スコットは自宅に帰ってから警察に被害を連絡するが、なぜか自宅の外にクルマは止められていた。
さらにスコットの勤務先の病院で、スコットが担当していた大金持ちの建築家の妻が殺害される。
警察が事情聴取に来て、担当医のスコットが疑惑を向けられることになる。しかし、証拠はない。
スコットは自宅に帰ると、今度は自宅が嵐のあとのように荒らされている。
また警察に被害を報告するが、調べてみると、とくに盗られたものはなかった。
警察は前夜の自動車泥棒の件と合わせてスコットの自作自演だと見ており、ますます病院での殺人事件についてスコットへの疑いを深める。
病院でスコットに好意を向けていた看護婦は、キャノンボールに連絡する。
キャノンボールはスコットを迎えにやってきて、スコットが最初に自動車強盗にあった現場の近くの民家を探索することにした。
すると、そこにはスコットの名前でログインするコンピュータがあり、壁中にポルノ写真がベタベタ貼られていた。どうみても異常人格者の隠れ家が作られていたのだ。
スコットは自力で腕利きハッカーを探して雇い、自分の名前でネットからポルノを収集した人物の名前を割り出す。
そいつは、悪名高いストーカーにしてハッカーだった。
なぜ、そんな人間がスコットを陥れようとするのか。
スコットはキャノンボールと手分けして捜査を進め、キャノンボールはスコットの過去に着目する。
実は、スコットは一家が火災で離散し、父が残した遺産が学費になっていたのだ。
その遺産を管理している銀行にキャノンボールは訪問し、ついにスコットの過去にまつわる秘密を聞き出す。
一方、スコットは悪質なハッカーと対決するなかで、思わぬ味方を得る。
その味方は、大やけどのあとがあるスコットの弟だった。。。


いささか強引でご都合主義的な展開が鼻につくし、そうそう凄腕ハッカーがいくらMITとはいえ、そんなに何人もいるのかと怪しまずにはいられないのだが、それでも面白い。
何もない平穏な日々から、ある日突然殺人事件の被疑者に陥れられる導入部は見事で、もしこんなことがあったら自分だったらオシマイだと思わずにいられない。
人が人を疑うというのは、案外かんたんな出来事から始まるのだ。
それらしい(しかし、確実ではないこと)が2つも3つも重なると、そいつはもう「クロ」になってしまい、それを覆すのは難しい。
スコットを助けるのが黒人ミュージシャンのキャノンボールなのだが、この人が大活躍する。しかし、実はスコットを助けるのに大した理由がないのだな(苦笑)
まあ、冷静に考えると無茶苦茶な話なんだけど、ま、いいか。
そういうわけで、評価は☆。

この小説の中で、スコットを前半助けようとする看護婦(真相は別にして)と、後半になってやはりスコットを助けようとするネット管理者の女性がいるのだが、スコットはちゃっかりと両者と関係を持つ。
その上で、どっちの女性が真に自分を助けてくれるかを悟る、、、ということになっているんですが。
実際、そんなことってあるのかね?
男は、つい深い仲になった女を信用しがちであることは事実だが、こんな短期間に二人と関係を持って、こっちが本当の味方だ、とかねえ。
どうでもいいけど、モテる男は許せんなあ、と感じたのだった。。。本当にどうでもいいか(笑)