痛みは大したことなかった。
本日の午後、予約した耳鼻科でまずはアレルギー検査の結果を教えてもらう。
なんと、6種類のアレルギーに対して陰性、つまりアレルギーはない。
じゃあ、この鼻炎はなんなんだ?
医者いわく、アレルギーがないというのは、鼻炎に対して薬剤治療がききづらいことを意味する、と。
で、原因はともあれ、そういう場合にこそレーザーだろうと。
なるほど、原因の研究は学者にまかせて、医者はとにかく治せばいいのだ。
よって、計画通りレーザーで鼻のなかをガンガン焼いてもらうことにした。
麻酔薬の脱脂綿を鼻の穴に詰め込まれ待つこと15分。
脱脂綿を取り除き、でかい溶接用のごときメガネをかけて(といっても施術中はずっと目をつぶっていたが)鼻の中をぴいぃぃぃと焼いてもらう。
痛みはあるものの、まあ大したことはない。注射よりマシである。
で、あっという間に終了、おそらく5分から10分の間を両方やった。
薬をもらって電車に乗ったら、インド人のかわいい若い女の子が私を見て笑っている。
「あの、鼻血でてます、大丈夫ですか」
ああ、大丈夫ありがとう、と答えた。
あわててハンドタオルで鼻をおおって自宅について鏡をみたら、白いマスクに鼻血が浮き上がって格好悪い。
なるほど、鼻血が出るのだな。ぜんぜん気が付かなかった。
うっかり下を向くと垂れてくる有様で、買い物にもいけないので、夕食は冷蔵庫の中の残り物を適当に食った。
で、今は鼻血もややマシになってきたところだ。
痛みはない。
しかし、猛烈な鼻詰まりで口呼吸である。
しばらくは仕方がないらしい。
来週に鼻の中のかさぶたを取ればクリーンになるということだ。
しばらく、口呼吸で我慢するしかない。
鼻詰まりの治療を受けると猛烈な鼻詰まりになるのは皮肉だが、我慢したぶん以上に開通すれば差し引きで勘定が合うという理屈なのだ。
目論見どおりいくかどうか、見極めるにはもうしばらく時間がかかるということのようである。