「地球最後の野良猫」ジョン・ブレイク。
帰省中に、暇つぶしに読んだ作品。
近未来世界を描いたSFである。
その世界では、猫の流通は世界的な独占企業によって完全に支配されている。
猫に、人間に伝染るとされる致死的な病気のウィルスが発見されたためだ。
そのため、独占企業がすべての猫を管理し、病気の予防措置を行って、ものすごい高額で一部の金持ちにのみ、飼育が許されている。
主人公の少女ジェイドは母親と二人暮らしだが、ある日、いるはずのない野良猫を庭で見つける。さっそく警察がやってくるが、ジェイドも母も「猫なんかいない」とシラを切ってしまう。これは重罪なのだ。ふたりとも、猫の可愛さに参ってしまった。
しかし、警察は容易に諦めない。
近所に住んでいる不良少年のクリスが一時的に猫を匿ってくれる。
警察の厳しい捜査の中、ストレスが引き金になったのか、ジェイドの母は突然死してしまう。
孤児になったジェイドは、このままでは施設に収容されると聞き、猫を連れてクリス共々逃避行の旅に出る。二人は、世界で唯一、猫の独占を認めていないアイルランドを目指す。
旅に出てわかったことは、各地に政府と巨大独占企業への反対をする人々がいて、彼らを支援してくれることだった。しかし、その都度、警察が追ってくる。
ついにジェイドは猫とともに警察に捕まってしまうが、実は母が残した巨額の生命保険があることがわかり、その金額を支払えば猫を飼うことを許すと独占企業側が提案してくる。
彼らはテレビ中継の準備をして、この「寛大な物語」を美談にするつもりである。
ジェイドはテレビカメラの前で、大きな決断を下す。。。
ま、一言で言えば「猫は可愛い」というだけのお話であって、それ以上のものはありません(笑)
評価は無☆。
読まなくてもいいかな、ぐらいなので。
しかし、猫がかわいいのは事実である。
小説がつまらないのは猫の責任ではないわけであって、猫がかわいいという事実はいささかも揺るぎない。
本書で唯一良いのは、表紙カバーの挿絵で、猫がかわいい。
だから、まあいいか(笑)
いろんな本を読んで、当然「はずれ」もあるわけですが、ハズレがなければアタリも出ない道理である。
ハズレが出たと言うことは、次にアタリを引く確率が高まるということだ!
どっかの売れないセールスマンのような心得ですな(苦笑)
どんな世界でも「数打ちゃあたる」は真理なのでしょう。
本もしかり、セールスしかり、恋愛もしかり。
その「場数」を踏むのが一番困難なことかもしれませんな。。。
なんの話なんだ、これ?