Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

雨の休日は漫画について考えたり

今日はずっと雨。

さすがに自転車を引っ張り出して、、、とは思わない。

今日は本を読もう、と思うわけです。

で、その本が、しばしば漫画になっていたりします。(笑)

でも、最近の漫画は、ほんとうにすごい。深い内容のものも多くありますね。

 

漫画の世界に文学のファクタが取り入れられたのは、いわゆる24年組をもって嚆矢とすると思います。萩尾望都竹宮恵子大島弓子山岸涼子青池保子もそうですね。

私もずいぶん読みました。当時は「少女マンガ」と言っていたので、男子学生の私はちょっと隠れるようにして読んでいた。気分は隠れキリシタンで。ポーの一族の踏み絵があったら踏めない。そこで踏むと「ころび少女マンガ」となり、一生、少女マンガを売ってもらえなくなる、、、などと妄想してました(ほんとかい?)。

 

現代の漫画やアニメを見ていると、あきらかに少女マンガの系譜を継いでいます。特にアニメには、その影響が強い。絵柄だけみても、そうですね。

絵の迫力やアクションよりも、ストーリーの背後にある思想性や文学的な情感を追うものが多い。

さらに、マンガはメディアとしての規制が、他のメディアよりも圧倒的に緩いです。今、いちばん自由にモノを表現できるのはマンガじゃなかろうか?残酷な描写、エロやグロ、差別的な要素の濃い登場人物の言動、なんだって「マンガだから」できる。アニメになるときは規制がかかりますけど、それでも実写よりはるかに緩いです。

そうなると、何が起こるか。

当たり前ですが「優秀な才能が集まる」のです。今、テレビは面白くない。そりゃそうでしょう。テレビに才能がある人が行かなくなったから。やりたいことができないから。YouTubeが下火になったのも同じ。規制が入れば、そうなる。

日本の漫画文化は世界一で、それは出版部数のような金額の話ではなくて、その文化的な深みが違うのだ、と思います。

 

私は書評にマンガを基本的に取り上げません。マンガの内容が批評に値しないからではなくて、リスペクトしているので、簡単に書けないからです。書いてみたいものはありますが、簡単でない。

 

さて。マンガを読むかなあ。こんな雨の日は。