Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

師戸川を辿る

花見川の上流の新川の支流については、今まで桑納川神崎川を走ったし、川の流れだす印旛沼にも行った。しかし、ほかにも新川に流れ込む川はある。この下総台地の川沿いには谷津と呼ばれる丘に沿った地形があって、田畑との境界になっており、実に雰囲気が良いので、ほかも走ってみる気になった。

昨日は師戸川を走ることにした。

印旛沼から流れ出す舟戸橋が合流点なので、まずは印旛沼を目指す。

いつものとおり、都内から江戸川水門を渡って原木に入り、そこから湾岸道路を使って花見川に入る。花島公園でいつもの握り飯を食べて、そこから弁天橋を経由して新川に入り、さらに上流へ。もはや、すっかり慣れたルートである。

八千代市を抜けて佐倉市に至り、印旛沼の入り口にかかる舟戸橋を渡って、国道沿いを少し走ってから、わき道を降りて師戸川を辿る。

国道は車が続々と走ってきて、自転車で走るのは厳しいのだが、師戸川沿いに降りて驚いた。まったく車が来ない。だいたい10㎞ぐらい走ったが、すれ違った車は1台だけだった。さらに、他のサイクリストも来ない。印旛沼まで走る人は多いが、豪脚さんはそのまま印旛沼を北上して利根川サイクリングロードにつないでしまうのだろう。

私もいつかやってみたいが、ロードでなくランドナーでしかも還暦目前の貧脚である。年寄りの冷や水といわれそうだ。

 

師戸川は今まで走った中でも、群を抜いて田園地帯で、山にはあちこちで藤の花が咲いていた。道路にも藤が垂れ下がっており、甘い匂いの中を自転車を走らせる。

師戸川の藤の花2023年4月

無人の道を藤の花を眺めながら走っていると、ときおりウグイスの鳴き声がする。

まるで桃源郷にいるようである。

師戸川を走りきると、千葉ニュータウンの南についた。印西市である。そこから印西花の丘公園を経由して国道464号線の最低の歩道をたどる。自転車1台しか通れないがたがたの道だが、車道はトラックが飛ばしているうえに路側帯もない。リアルに命の危険がある道で、さすがに走れない。

無念無想の修行で464号を辿っていたら、見覚えのある神崎川を横切ったので、そのまま神崎川ルートで帰った。見覚えのある神崎の谷津道でほっとする。

帰宅したら、サイコンの数字で130Km。ほぼ印旛沼に行ってから、川を辿ってきたので、さすがに距離は伸びた。しかし、気温が低めだったので、快適なサイクリングだった。

 

当然の話だが、都心から遠くなるほど、田舎の風景が深くなると分かった。この師戸川は今まで走った中でも一番のコースだと思う。また走りたい、、、が、帰路の修行はきつい。ま、仕方がないか。輪行を考えてもいいが、せっかくの自転車を降りて電車に乗るのが惜しい気がするのである。

 

新川には、まだ支流が残っている。ここまで来たら、残りも走ろうと思う。

なにしろ、私の年齢では、いつまで走れるか、わからないのだ。誰もいない田舎の道を一人で走る。それのどこが良いのか、自分でもよくわからないのだけど、今の私の何よりの楽しみなのである。