そろそろ梅雨シーズンも近い。自転車にとっては、憂鬱なシーズンである。
なにしろ、自転車は水分にからきし弱いのだ。
雨がふると走りにくいし、もちろん、サビも出やすくなる。
私の自転車はクロモリだから、早い話が「鉄」なので、湿気は大敵だ。
で、一年に1回。この季節のよく晴れた日に、自転車のサドルを引っこ抜いて、半日逆さまに、また半日直して立てておく。フレーム内部の湿気抜きである。
その後に、フレーム内部に防湿スプレーを吹いておく。これで、内部のサビを防ぐのである。
多くの自転車愛好家は、このスプレーにラスペネという銘柄を使う。クレ5-56に似た成分なのだが、あれよりも精製度が高く、高品質なのだ。
私も、以前はラスペネを使っていた。
しかし、今はクレ6-66を使う。
クレと言えば5-56が有名で、自転車屋さんでもおなじみだ。洗浄と防湿効果が高いのだが、難点としては、ちょいと塗装とかやわなメッキを食ってしまうことがある。チェーンなどに使うと、かえって細かいチリを巻き込みやすくなるので、錆びたチェーンをこいつで復活させても一時しのぎにしかならない。錆びたチェーンは交換しましょう、ということだ。
しかし、クレ6-66は成分が違う。こちらは、5-56よりちょいと高価で、洗浄効果もない。ないから、錆びた面の洗浄には向かない。あくまで錆止めである。
しかし、そのぶん、効果はすごい。何しろ、マリン関係者が船舶に使うほどなのだ。
雨ざらしでも、こいつを吹いておけば2年間はサビが出ないと言われている。
実際に、自転車のハンドルにメッキバンドを巻き付けて、そのバンドにベルを取りつけているのだが、こいつを吹いてあるおかげで、まったくメッキが錆びない。
感激して使い続けているので、私にとってはクレといえば6-66なのだ。
少し大き目のホームセンターであれば売っている。錆止めに1本、あってよかったクレ6-66。
そろそろ、またこいつを吹いておかねばならんなあ、と考えているのである。
ちなみに、私も私の知り合いにも、クレ関係者はおりません(苦笑)