Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

カンタンな方法

今回の参議院選挙。
改選議席過半数をとって、少々減らしたとはいえ、与党勝利といって良いでしょう。
前回に「勝ちすぎた」ので、この程度の減少は自民党は「折り込み済」です。
まあ、順当な「優勢勝ち」と言えるでしょうね。

野党では立憲民主党が躍進したということになりますが、別に自民党を多く食えたわけでもありません。
不人気の国民民主党を食ったぐらいで、単に野党勢力の配置換えを行ったくらいです。
野党内で議席を回していても、大勢には影響有りません。

私が今回注目したのは山本太郎率いる「れいわ新撰組」と「N国党」でした。

N国党はターゲットが異常な団体なので、人気が出る理由があります。当然ですね。

「れいわ」は、もともと山本太郎というピエロだと思われていたのが、比例で5%近く得票するという大躍進を遂げました。こりゃ大変な台風の目です。
ところが、山本太郎の政策を見てみると、それほど目新しいものはないと思うんですね。
はっきり言えば、選挙協力を得た社民党とほぼ同じです。
共産党唯物史観ほど強固でないが、いわゆる社会主義イデオロギー政党ですよ。
もっと大きく言えば、立憲民主党とや共産党とも、そんなに大きな違いがあるわけではない。
では、なぜ「れいわ」が人気を集めたのか?

これは「山本太郎だから」だと思うんですね。
もちろん、彼のキャラクターもありますけど、つまりは「あの民主党じゃない」ということ。

今の日本は貧困層も増えてきていますし、格差も拡大しています。
つまりは左派政党がもっと躍進してもいいわけです。
それなのに、そうなりません。
だって「あの民主党」の人たちですから。
「今度は信用してください」と言ったって、選挙民も「一度は仕方ないが、二度騙されるのはバカ」だと思っているので、なかなか支持しないわけでしょう。
社会党ばりの古ぼけた政策(ようは金持ちから税金をとって分配しろということ、あとは9条教)を持ち出しても「人」が変われば支持者が増える、ということじゃないかと。

で、結論。
日本に「政権交代可能な野党」を取り戻し、「健全な民主主義」を機能させる方法はカンタンじゃないですか。
つまり「あの民主党」の方が、全員うち揃って引退なされば良いのです。
人が変われば、また支持者も増えますよ。

でも、実際にはそうはならないでしょうな。
だって、政治家だって、日本より自分の政治生命のほうが大事に決まっていますからね。