通勤に使っている知人の自転車がパンクしたとのこと。
で、昨日、見に行ったのである。パッチと工具を持って行って、パンク穴ぐらい、ふさぐのに訳はない。5分で直す、は嘘ですが(苦笑)普通のパンクなら10分もあれば治せる。何度もやってきているのだ。
で、見事にぺっちゃりつぶれたタイヤをみて、さっそくチューブにパッチを貼って、さて完成、、、空気を入れてみたら「ピチッ」という音がして、再び空気が漏れ出す。
みると、タイヤに切れ目がある。空気を入れると、その切れ目から空気圧を受けたチューブが飛び出し、裂けてしまう、というわけ。これじゃあ、チューブにパッチを貼っても治らない。タイヤ交換が必要である。
知人には、その旨を説明して、明日にも治しましょうか、、、みたいな話をした。
ただ、そのとき、少し疑惑があったのだ。タイヤの切れ目が、、、なんとなく「鋭い」のである。タイヤの経年劣化で裂け目ができるのは、私も何度も経験しているから知っているが、そうではないような。。。
で、そのあとで。知人と雑談した。
そうしたら、職場でうまくいっていないのだという。何やら、陰湿なイジメ、、、のようなものに執念を燃やしているやつがいて、そいつがなぜか事務所でチーフのような、、、らしい。なので、誰も何も言えず、顔色を窺っているようだ。
で、聞けば。それだけが原因というわけでもないが、ちょうど今月末でその職場を辞めるのだという。年齢的にも、もうそんなに稼がないといけないわけでもなくて、しかし次の話もいくつか来ているらしい。なにより、本人のメンタルが良くないらしい。
「ああ、それなら辞めるのがいいねえ。そんな職場は、ろくでもないからなあ」
と相槌を打った。
妙に鋭いタイヤの切れ目については、何も話すことはないと思って、黙っていた。
世の中には、いろいろな人がいるのである。こっちから見れば、ちょいとイカレテイル奴だって、やっぱりいる。
三十六計逃げるに如かず、は昔からアリなのだ。報われない頑張りが限度になると、人は壊れる。昔、壊れた私は知っている。
逃げるのも、立派な手のひとつだと思うのですなあ。