Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

銀座のカラス

「銀座のカラス」椎名誠。椎名誠の自伝的小説。前回読んだ「哀愁の町に霧が降るのだ」の続編であるが、主人公の名前は「松尾」とされている。サラリーマン駆け出しの主人公は、いわゆる業界紙の世界に入る。流通系紙であり、デパートを主に扱っている。そこ…

哀愁の町に霧が降るのだ

「哀愁の町に霧が降るのだ」椎名誠。東京小岩の昼なお暗い陋屋アパートで、青春時代を過ごす著者達の自伝的作品。このアパートから椎名誠はじめ、弁護士の木村晋介、イラストレータの沢野ひとし等のユニークな才能が輩出されていくのである。小説のはじまり…

起業のファイナンス

「起業のファイナンス」磯崎哲也。副題は「ベンチャーにとって一番大切なこと」。日本は、ベンチャーに冷たい国だとよく言われる。しかし、著者は言う。「そうではなく、イケてるビジネスが少ないだけ」なんだと。日本のベンチャーは、この20年間、小粒なも…

終わりのはじまり

ここのところ、マスメディアは「流出ビデオ」で大騒ぎである。犯人捜しは一段落し、あとはこの人物を「憂国の士」なのか、それとも「許されざる公務員」なのか、という話で持ちきりだ。もっとも、本人は、そういう話題になること自体を嫌悪しておられる様子…

アンティシペイション

「アンティシペイション」クリストファー・プリースト編。プリースト編集によるSF短編集。さすがプリーストくらいの大物になると、そうそうたるメンバーが寄稿するようだ。イアン・ワトスン、ロバート・シェクリイ、ボブ・ショウ、ハリイ・ハリスン、T・M・…

不可解な基準にもの申す

「尖閣ビデオ」なるものが「流出」したそうで。この扱い、ほとんど裏ビ○オ同然の扱いである。まあ、恥部が映っている、ということなんでしょうなあ(苦笑)もちろん、我が国の恥部である。それはそれとして。仙石長官は「内部流出なら、徹底捜査を」などと気…

反戦軍事学

「反戦軍事学」林信吾。amazonで酷評されまくっていて有名(笑)な本である。面白そうなので野次馬根性で読む。著者は「軍事知識というものは、戦争反対と叫ぶ以前に、市民常識として身につけておかなければならない」と主張する。「戦争反対だから、軍事の…

夢の蛇

「夢の蛇」ヴォンダ・マッキンタイア。すでに早川SF文庫でも刊行されているが、もちろん私はサンリオSF文庫でもっているのだ。だからなんだって言われれば、別になんでもありませんが。懐かしい作品だが、今読んでも充分におもしろい。主人公は女性治療師で…