Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャンプ

「ジャンプ」佐藤正午。帰省したとき、あまりにヒマで昔の書庫から取り出し、すらすらと読む。時間つぶしである。しかし、結構おもしろい。物語のきっかけは、主人公の三谷が酒に弱いくせに、アブジンスキーなる強烈なカクテルを飲んだことである。へろへろ…

逆ろうて候

「逆ろうて候」岩井三四二。この人の小説は面白い。時代ものを得意とするが、あまり日の当たらない人物に着目する。そんな著者が題材に選んだのは、佞臣として有名な日根野弘就である。この人は、もともと美濃の斎藤家に仕えていたが、5千貫文もらっていた…

項羽rと劉邦

「項羽と劉邦」司馬遼太郎。大学時代以来の再読である。帰省したら、連日の雨。願ってもない読書日和となったが、本屋にいくのもままならぬ、というわけで再読。項羽と劉邦の物語は「才能対人間性」だと思っていた。つまり、巷間よく言われる「項羽のほうが…

遠い未来

ジョーンズさんの意見に共感。私も、遠い未来には、単一国家が出現するように思う。というか、国家の機能が今と変わっていくように考えている。今、amazonはアメリカの会社であるが、実はルクセンブルグを経由することで、大幅に節税している。同様の手法は…

追憶のかけら

「追憶のかけら」貫井徳郎。この人の小説は、まあ文句なしに面白い。ストーリーテラーとして、今のところ、本邦一といえるのではないか?と思う。主人公の松嶋は大学講師で、妻に隠れて風俗遊びをしたのがばれ、その妻が娘を連れて実家に帰っている最中に事…

死よ光よ

「死よ光よ」デヴィッド・グターソン。主人公は60歳を超えた老医師ベン。自身が優秀な心臓外科医であったベンは、自分の病気、結腸癌がどのような経過をたどるか、よく知っている。友人の医師による余命9カ月の宣告を受けたベンは、かつての自分が考えてい…