Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

シェリ

「シェリ」コレット。ヒロインのレアは高級娼婦。日本では忌避される類の職業かもしれないが、19世紀のフランスにおいては、それは金銭を優先した場合にままある選択肢であった。社交界にだって出入りするのだから。イメージでいえば、江戸時代の日本の花魁…

中入れ

鳩山首相に対しては、一部に「深謀遠慮説」がありました。いわく「もともと、鳩山氏は改憲説。この際、徹底的に辺野古移転はムリだと米側に思いしらせて、ついには米軍基地を日本から廃する策ではないか」なるほど、そうすると右往左往の「軽い発言」も、す…

白骨

「白骨」G・M・フォード。主人公のコーソは、犯罪小説を書く作家である。あるノンフィクションを書いたところ、その証人が雲隠れ。コーソは、小説のモデルから事実無根と訴えられてしまう。しかし、あくまで小説なので、犯罪ではない。大陪審の出頭命令まで…

暴論;不便なほうが豊かだった

私は「レコード」が好きで、いまだによく聞く。CDではなくて「レコード」である。もちろん、MP3プレーヤーも持っていて、これは便利なので、出張先などによく持って行っている。しかし、自宅でゆっくり聞くときは「レコード」だ。そのたびに、考えることがあ…

セカンドチャンス

「セカンド・チャンス」ローズマリー・オーバート。主人公のエリスは、トロントの峡谷に住むホームレスである。前職はなんと判事。彼は、友人の妻に暴行を働き、そのために判事の職を失ったのである。その彼が、近所で黒人の手首を見つけたところから物語は…

日本経済を学ぶ

「日本経済を学ぶ」岩田規久男。私は経済学の素養がないので、経済学の主張を理解するのに骨が折れる。とはいっても、40も半ばをすぎたオヤジに、一から経済学を理解しろというのはムリな話である。そういうわけで、こういう新書で、平易に解説してある本は…