Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2017-01-01から1年間の記事一覧

信長死すべし

「信長死すべし」山本兼一。年末進行も、ようやく落ち着いて、気ままな読書生活に入る。歴史作家であれば、必ず「本能寺の変」を書く。なんといっても、日本史最大のミステリーだからである。光秀の謀反については、その動機に色々な説があるのだが、本書は…

年末進行

毎年毎年「もう、あかん」と呻くシーズン。また今年もやってきております。死んでおります。今週の日曜日を乗り切れば、それでも一段落。電話という商売は、人が動いている時間は作業できません。停電やら何やら、まあ、そういう商売は日曜日に集中します。…

小鼠 ニューヨークを侵略

「小鼠 ニューヨークを侵略」レナード・ウィバーリー。グランド・フェンウィック大公国はアルプスの村がひょんな歴史的経緯から独立した小国である。女王は22歳のうら若きグロリア。彼女は、就任早々に大変な国難に見舞われる。この平和な国も、その平和ゆ…

反出生主義

最近であるが「反出生主義」というものがあることを知った。私のような子供のいない(もてない。。。)人間にとっては、大いに頷ける説である。反出生主義は、一言でいえば「すべての誕生は悪である」という思想である。代表的な論客はデヴィッド・ベネター…

暗黒館の殺人

「暗黒館の殺人」綾辻行人。熊本県の山中に人魚伝説のある池があって、その池の中島に暗黒館と呼ばれる洋館が建っている。なにやら、風変わりな建築家がかかわったらしい。。。となれば、綾辻ファンにはお決まりの「館シリーズ」である。この館に尋ねてみよ…

中国共産党「天皇工作」秘録

「中国共産党「天皇工作」秘録」城山英己。中共の全人代は、習近平氏のワンマンショーで終わった。「ポスト習近平」の抜擢はなかったようで、習近平氏はどうやら「長期政権」維持の構えである。日本でも、安倍首相が三選を確実にする選挙結果を得たが、日中…

犬伏の別れ(民進バージョン)

前原昌幸「よくきくのだ、枝野殿。これから、そちはこの民進城を出よ。そして左派勢力に身を投じるのだ」枝野正之「党首どの、なんと仰せられます?!この民進党を割ると?」前原「よく考えてみよ、枝野殿。わが民進城であるが、領地を次々と失い、もはやこ…

ガール・セヴン

「ガール・セヴン」ハンナ・ジェイミスン。主人公はセブンという渾名をもつ日英ハーフで24歳の女性である。両親と妹を殺された経験を持つ孤児で、日本で育った。そのときの親友が聖子である。セブンというあだ名は聖子がつけた。清美(=セブンの本名)は、…

現状維持プラスアルファ

安倍首相の奇襲解散による総選挙も終わりました。結果は、自民大勝で、単独過半数を制しました。もともと、自民党で2/3の議席を持っていたことを考えると、ほぼ「そのまま」維持に成功。(定数削減があったのでプラスアルファ)逆に考えれば、野党共闘は崩れ…

カズオ・イシグロ氏ノーベル文学賞受賞

カズオ・イシグロ氏がノーベル文学賞受賞。正直、少々意外でした。なぜかというと、私はイシグロ氏を「大衆作家」だと思っていたからです。その理由は「私を離さないで」にあります。当時の書評です。https://blogs.yahoo.co.jp/singleandover40/63580109.ht…

今度ばかりは

希望の党は本日、190名を超える候補者を擁立したようですが、あまり支持が盛り上がっている感じがありません。旧民進候補者は「国替え」を強いられた人も多いようで、今から事務所開きをし、ボランティアを集めて、集会の企画をしなければならないわけで…

やぶれかぶれ

まさかの民進党が公認なし、希望者は文字通り希望の党で推薦もらえというトンデモな方針を出しました。いやしくも公党の党首が、他人の旗で選挙しろと言うのは本邦はじまって以来か?もはや「プライドはねえのかよ」状態です。しかし、考えてみれば、党首が…

逆算の天下取り

正直、驚きましたね、小池新党。今度ばかりは安倍さんの奇襲作戦で、小池さんも動けないはず、と思っていました。若狭さん主導では、長島昭久さんにも逃げられて「しょせん小物、まあ小池さんが都政から手が離れるまではミニ政党でお茶を濁すしかないだろう…

なにはともあれ

どうやら、解散のようですね。「なんでいま?」と思わないではありませんが、ま、勝てるからでしょうな(笑)今の状況ですと、こりゃ「死体蹴り解散」でしょう(爆)というか、相撲みたいに休場、民進党は「や」でいいんじゃないかな?真面目に思いますねえ…

神狩り

「神狩り」山田正紀。大学時代に読んだ本を再読。日本人は無宗教だ、という説に疑問を覚えたからである。本書は山田正紀のデビュー作である。若書きらしく、意余って字足らずという感じが否めないが、着想は面白い。優秀な若手言語学者が、こともあろうに「…

日本防衛秘録

「日本防衛秘録」守屋武昌。かつて「防衛省の天皇」とまで呼ばれ事務次官を務めた著者が、防衛省の足取りについて記した本である。著者は防衛商社から収賄したかどで実刑判決を受け、出所後に初めて出したのが本書らしい。あの311地震を刑務所内で体験し…

リスクオフで円高

カリアゲがグアムはやばいと思ったのか、日本を飛び越える形でミサイル発射。これを受けて、円が全面高となりました。「日本が脅威なのに、なんで円高?」と思われる向きもありましょうが、これには2つの理由があります。第一に、リスクオフというのは、あ…

惑星CB-8越冬隊

「惑星CB-8越冬隊」谷甲州。夏休みに帰省したときに、大学時代の本書を再読。懐かしいと同時に、今更ながら「よく書けているなあ」と感心。これが谷甲州の処女作なのだからすごい。一応、分野的にはハードSFということになってはいるが、今の分類ではハードS…

おそいそネット(遅いぞネット)

職場で利用しているネットが異常に遅い。さっきスピードテストやったら、101Kだった。ええと、101M(メガ)の間違いではありません。101Kです。懐かしのISDN二本まとめて128Kよりも遅い。これは光回線なんですがね(苦笑)ちなみに、上りをはかったら48M。早…

縮図

お盆休みは故郷で過ごした。祖父が亡くなって35周年であるし。墓参りもしたかった。父は、すっかり年老いていた。84歳であるから、仕方がない。ただ、今年の正月にも帰ったのだけれども、そのときよりも、明らかに認知症の症状が進んでしまった。母親に…

不利益分配社会

「不利益分配社会」高瀬淳一。副題「個人と政治の新しい関係」2006年の古い本であるが、なかなか興味深く読んだ。著者の指摘は、日本における政治のパラダイム変換は小泉政権で起きた、とする。それまでの日本の政治は「利益分配」がメインテーマだった…

寸評

本日発表となった改造内閣。経験者を多数起用し、かなりの重量級内閣ですね。前の内閣で、まったく答弁の出来なかった金田法相やら、まったく仕事の出来なかった稲田防衛相(悪夢のレベル)、頼りない松野文科相、全然援護にならない山本地方創生相などのお…

掛け声倒れ

北のカリアゲが、再びICBM発射実験を実行した。今度はロフテッド軌道で高度3700キロメートルまで飛んだらしいから、米本土に到着することは可能になったようだ。また、併せて再突入体の実験も行ったようで、もはや核弾頭の搭載まであと一歩である。それ…

もっとも美しい数学 ゲーム理論

「もっとも美しい数学 ゲーム理論」トム・ジーグフリード。ゲーム理論は大学の頃にブルーバックスを読んだのが最初である。おぼろげに、輪郭は理解していた。また、行動経済学の本などにもさわりの紹介はあって、割に馴染んだものである。本書は、ゲーム理論…

危機感が足りない

女性議員が当選後に妊娠のため産休をとるというので「自覚が足りない」「有権者への裏切り」などと批判する声があるらしい。とんでもないことである。さて、ニュートンが発見以来、リンゴは地面に落ちるものである。では、そのリンゴが落ちるのはけしからん…

ポジショントーク

相場の世界では「ポジショントーク」というのがあります。ある銘柄を買っている株式評論家などが、その銘柄が属している業界を「有望だ」と持ち上げたりする。まあ、これだとミエミエなのですが、逆に売りを立てておいて「先行き不安がある」などとやれば、…

おどろきの中国

「おどろきの中国」橋爪大三郎、大澤真幸、宮台真司。橋爪大三郎という人は、私は「煮ても焼いても食えない」典型的な学者であると思っている。じゃあ嫌いかというと、そんなことはない。こういう偏屈なジジイは好きである(笑)。どこが偏屈なのか、ちょっ…

意見不表明ふたたび

東芝ですが、3月期決算も監査法人は意見不表明を決めたらしいです。PWCあらた監査法人が監査にあたっているわけですが、米子会社WHの監査にあたっているPWCが、なお慎重な態度を崩していないようです。まだWHの損害は膨らむ可能性があります。となると、東…

最近の雑感

九州は大変なことになってしまいました。レベルの違う大雨と言わざるを得ません。私見ですが、被害拡大の原因である流木には、手入れのできなくなった杉の山林がかなり影響していると思います。もともと保水力の低い杉ばかりで出来た山林が、手入れ出来なく…

守護神

昨日は事務所で一日。面白そうだったので、閉会中審査のライブを聞きながら。音だけを聞きながらパソコン仕事ですな。約1名を除いて、与野党それなりに頑張っておりました。カトおじいちゃんが、良い味を出してましたね。ところで、その約1名ですが。はい…