Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2016-01-01から1年間の記事一覧

出生率向上の策

我が国の少子化は相変わらず歯止めがかからないようである。その原因も、未婚率が上昇していることと関係していることは、おおむね判明している。結婚年齢が上昇すると、その分、未婚率が上がり、生まれる子供の数も減る。つまりマクロで見れば、未婚率が上…

マネー喰い

「マネー喰い」小野一起。副題は「金融記者極秘ファイル」。主人公の山沢は、日刊の経済紙の記者である。かつて、何度も特ダネをスクープしながら誤報も少ないことから、業界を超えた有名記者である。政治家転進の噂も出るほどだ。しかし、本人はその気は一…

沖の鳥島爆破指令

「沖の鳥島爆破指令」大石英治。年末のデスマーチがなんとか終わったので、思い切り肩の力を抜いた本を読む。エンターテイメントの軽い小説である。いっそラノベを読んだらどうかと思うが、しかし、あれは意外に面白くない。ラノベを読んで萌えるには、何か…

里山資本主義

「里山資本主義」藻谷浩介。副題は「日本経済は安心の原理で動く」2011年の東日本大震災のあとで話題になった本である。あのときは、なんとなく一部でブームという雰囲気があったので、天邪鬼な私としては手を出しづらかった。みんな、そろそろ忘れたころな…

A氏の事情

どうでもよいのですが、某芸能人A氏が覚せい剤使用の疑いで逮捕拘留され、昨日、嫌疑不十分で不起訴となり釈放。その理由を、警察は「尿検査の尿が本人のものと特定できなかったため」と発表したようで、そのとおりな報道があふれています。尿は自宅で採取し…

日本人のための世界史入門

「日本人のための世界史入門」小谷野敦。ようやく地獄の年末進行がおわり、やっと読書が出来る。まずは、気楽な新書から。この著者はすごく偏屈な切れ者なので、一部には絶賛の好著を連発しているのであるが(笑)、本書もそういう期待から手に取ったものであ…

年末進行

もうへろへろ。参りました。鬼のようなスケジュールと、トラブル対応のデスマーチ状態。今週の週末を乗り切れば、なんとか。とりあえず、生きています。

乱世の名将 治世の名臣

「乱世の名将 治世の名臣」中村彰彦。歴史作家のエッセイで、どちらかといえば歴史に埋もれた人をピックアップした著書である。冒頭から長野業正をとりあげる。実に渋い。この人、没落していく山内上杉家をささえて孤軍奮闘、まさに「目の黒いうちは」武田信…

カリスマ逝く

キューバのカストロ議長が亡くなった。90歳の長寿であったが、つい先日、安部首相に会ったばかりだった。まだまだお元気とおもっていただけに、大変残念である。カストロ議長はゲバラとともにキューバ革命をなしとげたわけだが、それよりも偉大なのは一貫し…

日本人へ 国家と歴史編

「日本人へ 国家と歴史編」塩野七生。この人の「日本人へ」は以前に「リーダー編」を読んで面白かった。基本的に、文芸春秋への連載を収録したものである。この本では、東日本大震災前までの連載が納められているので、民主党の迷走政治時代の話が多い。しか…

コシヒカリより美味い米

「コシヒカリより美味い米」佐藤洋一郎。今のコメは、ほとんどがコシヒカリの親戚とか孫である。あきたこまちとか、はえぬきとか。そして、日本の作付面積の4割近くがコシヒカリで、まさにナンバーワンのコメなんである。そのコシヒカリが「偽コシヒカリ」…

四十八人目の忠臣

「四十八人目の忠臣」諸田玲子。主人公は、江戸時代、浅野家の正室阿久里に仕える侍女のきよである。浅草小町とうたわれるほど、容色のすぐれた娘であった。当時、嫁入り前に武家に奉公に上がるのは、行儀作法一般を習得するのに都合がよく、嫁入り道具のひ…

匿名投稿

「匿名投稿」デブラ・ギンズバーグ。主人公のエンジェルは、美人で読書が好きで、書店で働いていた。しかし、残念ながら、その書店も閉店のやむなきに至る。エンジェルは、そこで次の職を、出版エージェントに定める。その女社長は極めて自己中心的な性格で…

勝っちゃった

まさかのトランプさん勝利。日本のメディアの報道では、ヒラリー勝利一色でしたので、驚きましたねえ。トランプさんは、政治経験ゼロ、軍人経験ゼロの初の大統領だそうです。ということは、共和党のブレーンの支援を受けて政策を決めるでしょうから、意外に…

公私混同

韓国の朴槿恵大統領、「親友」にさまざまな便宜を図っていたことやら、国政に関与させていたことやらが明るみに出て、どうも大変なことになっているようである。「ほらみろ、日本の悪口ばかり言っているからバチが当たった」と思ってしまいますが(苦笑)こ…

マンチュリアン・リポート

「マンチュリアン・リポート」浅田次郎。マンチュリアン・リポートとは聞き慣れない言葉だが、日本語で「満州報告書」といえば疑問は氷解である。本書は、天皇機関説をとなえたかどで営巣に放り込まれた若い陸軍士官が主人公である。ある人が、かれを早期に…

猫が言う「もう眠たいよ」

寒くなってきたので、猫は自分のベッドではなくて、こちらの寝床にやってくるようになった。風呂から上がると、すでに布団でごろんと寝転がっているのだ。「もう眠たいよ」と言っている。帰宅すると、玄関までお出迎え。風呂にはいるときは洗面所までお見送…

中国台頭の終焉

「中国台頭の終焉」津神俊哉。最近の支那経済は明らかに変調をきたしている。習近平政権は、国民に「これが普通だ」と納得してもらうのに懸命である。とはいえ、今まで「イケイケドンドン」だった経済を急に「安定成長路線」に切り替えるのは容易ではない。…

邪悪

「邪悪」ステファニー・ピントフ。舞台は100年前のNY郊外の小さな街である。当時は科学捜査もいまだ発展していない。DNAはおろか、指紋の利用すら行われてはいない時代である。そこに殺人事件がおこる。女性が鈍器で滅多打ちにされて殺されたのである。さっ…

引退モードの再生学

「引退モードの再生学」残間里江子。本書は、かつて話題になった「それでいいのか蕎麦打ち男」に、文庫化を機会に加筆修正して改題したもの。以前にウェブでこのエッセーは話題になっていたので、気になっていた。読んでみて、思わず吹き出してしまう。「い…

アインシュタイン・セオリー

「アインシュタインセオリー」マーク・アルバート。小説の冒頭は、クラインマンという老科学者がテロリストに拷問を受けているところから始まる。ある秘密の場所を言え、というのである。実は、クラインマンはアインシュタインの晩年の弟子のひとりであった…

資産フライト

「資産フライト」山田順。副題「増税日本から脱出する方法」今年、タックスヘイブンのパナマの会計事務所から「パナマ文書」が流出し、大きな話題となった。海外の租税回避地に、いかに大企業や富裕層が資産を逃避させているかの一端が明らかになったからで…

リップサービスでしょう

プーチン大統領が日露首脳会談を前にして「日露は妥協できる」と発言したそうです。旨いですねえ。いかにも、気を持たせる言い方です。早い話が「悪いようにはしないから、金を出せ」ですね。もちろん、ヤ○ザの人のお話と一緒ですので、こんなもの、鵜呑みに…

リンカーン弁護士 判決破棄

「リンカーン弁護士 判決破棄」マイクル・コナリー。さあて。暑い夏を過ごすには、コナリーに限る。。。といってみたところで、実は冬なら冬でコナリーがアツいのだし、秋なら秋でコナリーの哀愁がしみるのである。春はもちろん、今年もコナリー始動だ!てな…

台風10号迷走中

いやー、私も半世紀を生きておりますが(知らぬ間にねえ。。。)こんな台風は初めてです。台風10号。なにしろ、台風が南西に移動するなんて、、、ねえ。しかも、ウロウロしているうちに、勢力を強めて、今度は北上して来るだろう、ということ。前代未聞のUタ…

天国までの100マイル

「天国までの100マイル」浅田次郎。この作家の浪花節は、私にはわかりきっている。その手は桑名の焼き蛤じゃ。実にくさい、みえみえの展開じゃねえか。わかりきっておるわ。もうだまされぬ。いつもそう思う。主人公の城所安男は、4人兄弟の末っ子である…

その女アレックス

「その女アレックス」ピエール・ルメートル。2015年の「このミス」海外1位。そのほか、国内のミステリ関連の賞をすべてなぎ倒した傑作である。ついつい、食指が動いてしまった。ちょうど30歳の独身美人、アレックスが主人公。小説の冒頭は、彼女がカ…

シン・ゴジラ

巷で話題であるが、先輩が「とってもイイ」というので、おっとり刀で出かけた。地元の映画館は小さくて、しかし、そのぶん穴場で空いているので、楽に見られる。で、いきなり結論。すごくイイ!!どこがいいかというと、「想定外の事態」に対して、淡々と会…

ねじれた直感

「ねじれた直感」アレグラ・グッドマン。ボストンのある研究所。そこで、ポスドクのクリフは、もう2年以上を費やした研究を放棄するように求められていた。彼の研究は、ヌードマウスに乳腺がんを発症させ、そのマウスにある種のウィルスを注射して、そのウ…

50歳まで見たい

イチロー選手がMLBで30人目の3000本安打を達成。素晴らしいことである。ことに、27歳という遅いスタートだったことを思えば、その快挙はさらに驚嘆すべきものになる。しかし、それよりも、私は今期のイチロー選手の調子がよいことのほうが、嬉しい。昨期は、…