Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

長恨歌

「長恨歌」馳星周。「不夜城」シリーズの第3作。おそらく、完結編。主人公は武基裕。満州生まれで、祖父が対日協力者だったこともあり、日本への憧れが強く、残留孤児になりすまして日本に入国。会社づとめをしていたが、折からの不況で会社は倒産。やむなく…

靖国問題(6)

(靖国問題 高橋哲哉 おわりに)私「さて、老師。『おわりに』本書では、石橋湛山の『靖国神社廃止の議』をあげています。戦後日本は、国際社会の手前、靖国神社には参拝できないだろうし、そうなれば国家の面目は失われる。そもそも靖国といいつつ国を守るこ…

スカイシティの秘密

「スカイシティの秘密」ジェイ・エイモリー。夏になると、なぜかジュブナイルが読みたくなる。つまり、児童文学である。おそらく、子供の頃に、夏休みになるとジュブナイルに読みふけった、その記憶がずーっと生きているんでしょうなあ。で「スカイシティの…

靖国問題(5)

(靖国問題 高橋哲哉 続き)私「さて、老師。いよいよ第5章の『国立国家追悼施設の問題』です。ここで、著者は、国立国家追悼施設を新たにつくることは、アジアに対する戦争責任を果たす事にもならないし『第二の靖国』となる可能性も大いにあることを指摘し…

この商品名はないだろ

私愛用のセンタクキは、ナショナル(現ブランド名=パナソニック)の「愛妻号」である。こちらで社会人として一人暮らしを始めた時期に買ったので、余裕で20年以上使っているのだ。もちろん、今でも元気に動く。ちゃんと全自動である。我がセンタク生活は、…

靖国問題(4)

(靖国問題 高橋哲哉 続き)私「さて、つづいては『文化の問題』です。この章では、江藤淳の論理が『日本の死者を祀る伝統』と『どこの国でもやっている戦没者の顕彰』は矛盾する、という指摘がされています」老「しかし、高橋も、アメリカのアーリントン墓地…

償い

「償い」矢口敦子。主人公の日高は、埼玉の光市(架空;おそらく和光市がモデル)のホームレスである。彼は、もともと脳外科の医師だった。しかし、仕事に没頭するあまり、息子の容態を見て欲しいという妻を放置し、結果として息子を死なせてしまい、さらに…

靖国問題(3)

(靖国問題 高橋哲哉 続き)私「さて老師。次は『宗教の問題』です。いわゆる、憲法の政教分離規定についてですが」老「まず、基本的に政教分離は、近代国家にとっては当然の理なのじゃ。いかに保守反動でも『日本は祭政一致こそ国体であるので、卑弥呼の昔に…

6万ヒットお礼と落日の報告

いつの間にやら6万ヒット。この、偏屈なる独身中年男の屁理屈を、のべ6万人の方々が訪問してくだすったことに驚くとともに深謝いたします。生来のめんどくさがりゆえ、ほとんどテキストのみの地味な紙面。行間からあふれる管理人の偏向ぶり(笑)。ときどき…

靖国問題(2)

(靖国問題 高橋哲哉 続き)私「さて、老師。それでは『歴史認識の問題』お願いします。著者は、A級戦犯分祀論は、アジア諸国の政治的妥協の産物であって、日本の植民地支配に対する歴史認識は別だ、と言っています」老「この章は、本書の中では歯切れが悪い…

民度の差

ほぼ「予定通り」な竹島をめぐる韓国側の反応を見ながら、思ったことであるが。これは「民度の差」というものじゃないか、と。領土は、国の基本なので、そりゃあ領土紛争となれば、どの国だってナショナリズムが高揚する。そうじゃなきゃ、おかしいぐらいの…

揺さぶり

「揺さぶり」マイク・ハリソン。舞台はカルガリー。冬季五輪が開催された都市である。主人公のエディは、元警察官だが、退職して私立探偵になっている。ある日、彼の元に依頼者がやってくる。この依頼者は、銀行強盗を行ったばかりで、その相棒が金を持って…

靖国問題(1)

「靖国問題」高橋哲哉。私singleと、老師との本書をめぐる対談であります。なお、本書に関しては、巷間語られ尽くしたようにも思えますね。なぜ今なのか?といえば「古本屋で値段が下がるには、ちょっと時間がかかる」からです(笑)私「老師よ。本書でござ…

確実な方法

私は最近思うのですが。国の問題は「税」だと思うのです。あとの問題は「どうでもいいこと」にしか過ぎません。たとえば「戦争」です。「軍国主義が」「右傾化が」「天皇制が」戦争をする、という考えは、同意できません。なぜならば、それはすべて「後付の…

裸の自衛隊

「裸の自衛隊」宝島社。10年ほど前に出たルポの文庫化である。あえて、その当時のままの内容であるそうだ。ご存じのように、日本は憲法9条があるから「戦力」は保持できない。であるからして、日本には「軍隊」はない、ことになっている。よって「自衛隊」と…

新・進化論が変わる

「新・進化論が変わる」佐川峻・中原英臣。講談社ブルーバックスから。なかなか、興味深く読んだ。進化論は、その登場当時から批判が絶えないのであるが、少なくとも、現代の日本人で進化論を否定する人は少数派だろう。生物は、長い時間をかけて、環境に適…

「お金」崩壊

「お金」崩壊 青木秀和。我が国の国債および地方債、政府補償の財投債をあわせた公的債務残高は、一説にはすでに1200兆円に達するとも言われている。「このままで、円は大丈夫だろうか?」という疑問はある意味当然だし、「なんで、そもそもかような事態…

協調的減車とはなんぞや

東京では、タクシーが増えすぎて、運転手の賃金が著しく低いというので、政策として「協調的減車」をする、という。こんなものは、カルテルに過ぎないではないか。「なんでも小泉改革が悪い」という結論で昔にもどせば良いという。正直、白痴じゃないかと思…

もぬけの殻の駐輪場

私の利用する最寄り駅の近所に、珍しく駐輪場ができた。最近は無人管理システム(コイン式)が出来ているので、人件費がかからない。駐輪場に投資した人は、なかな勇気がある人だ。で、予想通り。その駐輪場は、連日閑古鳥が啼いている。駐輪場の隣にはコン…