Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

奇策

「奇策」風野真知雄。副題「北の関ヶ原・福島城松川の戦い」再読。今、NHKの大河ドラマで直江兼続を取り上げており、結構な視聴率であるらしい。個人的には、団塊の世代の大量退職が始まり、どっちかというと戦国大名そのものの「独立事業主」の話よりも、直…

この世で一番大事な「カネ」の話

「この世で一番大事な『カネ』の話」西原理恵子。この本は、たぶん賛否両論が激しいだろうと思う。今頃「蟹工船」に共感したり、あるいは「自分探し」を指向している人は、この本を評価しないだろうと思う。そういう理想論を(蟹工船は理想論のカタマリ)ぶ…

フィーメール・マン

「フィーメール・マン」ジョアナ・ラス。サンリオSF文庫、絶版。アメリカのSF小説で、特に70年代を代表する三人は、ル・グイン、ウィルヘルム、そして本書のジョアナ・ラスである。ル・グインといえば「闇の左手」という代表作(しかも、SF小説の中でも名作…

『こころ』は本当に名作か

「『こころ』は本当に名作か」小谷野敦。あの「もてない男」で一世を風靡した小谷野氏による懇切丁寧な名作案内。(もっとも、ご本人は20歳も?年下の美人を娶ってしまったらしい。大逆転というわけだが、当然、嫉妬の対象となるわけで、甚だおもしろくない…

前方赤色灯という最悪

自転車の夜間無灯火は危ないものである。これは、最近ようやく広く認知されてきたように思う。しかし、世の中は変わるもので、無灯火を上回る危険な技が登場している(苦笑)それは「赤色灯を前方につける」である!まさか、そんなアホな!と思うであろう。…

大江戸とんでも法律集

「大江戸とんでも法律集」笛吹明生。戦後しばらくは、江戸時代は封建主義の暗黒時代という話になっていた。十両盗めば獄門、そもそも死刑廃止の風潮にある人権の時代だというのに、たかが窃盗、十両ごときで死罪とは許し難い野蛮な世である、ということであ…