Single40'S diary

「40過ぎて独身で」の作者が、あっというまに50代を迎えたブログ

#読書

三体Ⅱ黒暗森林

「三体Ⅱ黒暗森林」劉慈欣。 先日「三体Ⅰ」を読んで、SFガジェットがこれでもかとぶち撒けられた面白い話がいよいよ始まった(壮大なプロローグだ)ので、やはり続きが読みたくなってしまう。 地球文明よりも遥かに進んだ文明を持つ三体人は、地球侵略艦隊を…

ラスト・ウェイ・アウト

「ラスト・ウェイ・アウト」フェデリコ・アシャット。 タイトルの意味は「最終出口」ということになるだろうか。本書を読むと、まさに脱出口を求めて彷徨う物語であると感じる。 主人公のテッドは、今まさにピストルで自分のアタマをふっとばそうとしている…

地球最後の野良猫

「地球最後の野良猫」ジョン・ブレイク。 帰省中に、暇つぶしに読んだ作品。 近未来世界を描いたSFである。 その世界では、猫の流通は世界的な独占企業によって完全に支配されている。 猫に、人間に伝染るとされる致死的な病気のウィルスが発見されたためだ…

12人の死にたい子どもたち

「12人の死にたい子どもたち」冲方丁。 昨夜、帰京したら愛猫が大きな声でにゃあにゃあと大抗議。「どこ行ってたんだよ!」であろう。ごめん、ごめんと謝った。 その後は布団でくっついて寝た。いつもは一人で寝る猫なのだが。 おかげで、少々寝不足だが、文…

モト様受章

萩尾望都さんが旭日中綬章を受章されたとのこと。 おめでとうございます。 萩尾望都さんといえば「ポーの一族」が有名ですが、自分は中学生のときの読んだブラッドベリ原作の漫画化「ウは宇宙のウ」が良かったなあ。 これでブラッドベリを知って読むようにな…

太陽の塔

「太陽の塔」森見登美彦。 日本ファンタジーノベル大賞を受賞した、この著者のデビュー作である。 主人公は京大農学部の学生であるが、休学中である。思うところがあり休学したのであって、経済的その他の事情ではない。しかしながら、地方出身学生の大多数…

火星の人

「火星の人」アンディ・ウィアー。 火星に一人取り残された男がいかにサバイバルするかという物語。火星版ロビンソン・クルーソーである。 宇宙飛行士のワトニーは、他の5人のクルーとともに火星有人探査に参加。しかし、火星の嵐に巻き込まれて、一行は予…

SOSの猿

「SOSの猿」伊坂幸太郎。 物語の冒頭はエクソシストの青年が出て、ひきこもり少年を助けてほしいという話を聞く。別にひきこもりが必ず悪魔が接いているわけではなく、単にセラピーのときも多分にあるらしく、青年はひきこもり少年の自宅に赴く。 一方、場面…

ここまでわかった!宇宙の謎

「ここまでわかった!宇宙の謎」冨永裕久。副題は「銀河のしくみから超ひも理論まで」 宇宙論とか、素粒子論とかの本を読むのが結構好きである。 学生の頃はSFに結構はまっていた。なんでこんなことを思いつくんだろう?その大法螺と大風呂敷を広げてしまう…

うつろや軍師

「うつろや軍師」箕輪諒。 織田家の家臣団といえば「木綿藤吉 米五郎左 かかれ柴田に のき佐久間」というわけで、これに滝川一益と明智光秀を加えれば六人衆が揃うわけである。 木綿藤吉は、木綿のように使い勝手が良いという意味で、藤吉郎は羽柴秀吉。 米…

街場の現代思想

「街場の現代思想」内田樹。 この内田樹という人は、煮ても焼いても食えない人の典型だと思う。 ほんとにどうしようもない。なので好きである。 現代思想を論じているような人が、好感度マックスの「良い人」でどうするのだ? そんなことになったら、いよい…

ゲティ家の身代金

「ゲティ家の身代金」ジョン・ピアースン。 同名の映画になった原作らしい。「らしい」というのは、例によって映画を見ていないからである。だいたい、映画になるのは「映画になる」部分なので、原作とは似て非なるものであるというのが私の認識である。 小…

本をどうするか

この家に引っ越してくる前は、赤羽にほぼ一軒家を借りていたのですが、そこは本を詰めたダンボール箱で埋まっておりました。 で、こっちに引っ越してくるにあたり、とてもじゃないが収納できないので、大量に処分をしたのであります。 絶版本は除いて、どう…

三体

「三体」劉慈欣。 支那のSFで、なんと2000万部以上売れているという化け物小説である。2015年に米国でヒューゴー賞を受賞している。アジアのSFがヒューゴー賞を受賞したのは本作が初。つまり、日本の作家も、誰も取っていない。たいへんな話題作であるが、い…

ダブルフォールト

「ダブルフォールト」真保裕一。 主人公は新司法試験を合格した新人のイソ弁である。イソ弁とは「居候弁護士」の業界用語なのだが、つまりは自分ではまだ開業できず、先輩弁護士の事務所で働く弁護士である。主人公の本條は高階弁護士事務所のイソ弁なのだが…

催眠

「催眠」ラーシュ・ケプレル。 スウェーデンのミステリである。 ストックホルムで一家惨殺事件が起きる。父親はスポーツ場のシャワー室、母親と息子、下の娘は自宅で刃物で惨殺されていた。息子は深手を負っていたが、唯一の生き残りだった。上の娘は行方不…

「流」東山彰良。 直木賞受賞作品である。主人公の葉秋生は17歳の大学受験を控えた台湾人だが、祖父は大陸で国民党の兵士であり蒋介石とともに逃げてきた。一家はにぎやかにたくましく台湾で生き抜いてきたのだが、祖父のしたたかさは今でも群を抜いている…

シューマンの指

「シューマンの指」奥泉光。 鼻炎レーザー治療を受けたあとで微熱が出た。体内に火傷があるのだから、当然の反応である。大人しく医者から処方された抗生物質とタイレノールを嚥んで横になっている週末となった。そうなると、もはや読書タイムである(笑)。…

方丈記

世情はなんとなく騒然としていると思う。 国内では安倍元総理が銃撃されて死去し、コロナは蔓延している。円安は生活必需品の値上げを招いているし、携帯網は事故を起こし、電力不足にあえいでいる。 海外に目を移せば、あいかわらずロシヤの暴虐はウクライ…

ブラッド・ブラザー

「ブラッド・ブラザー」ジャック・カーリィ。 帯には「ディーヴァー、コナリーに比肩」とある。おいおい、マジかよ!?そりゃとんでもねえことだ!と思って読み始めた。 ニューヨークで女性をターゲットにした連続殺人事件が起こる。田舎警察の刑事、ライダ…

パーフェクト・ライフ

「パーフェクト・ライフ」マイク・スチュアート。 精神科の研修医(まだ大学在籍中なので)のスコットは、病院からの帰路、ヒッチハイクの2人組の若者を乗せてやったところ、突然彼らが強盗に豹変。スコットは自動車をとられてしまったが、偶然そこに通りが…

亜米利加ニモ負ケズ

「亜米利加ニモ負ケズ」アーサー・ビナード。 私は英語が苦手である。よく言われるが「日本人は6年間も英語を習うのに道案内もできない」まさにそうである。実は、私は受験英語を得点源にしていた。理由は簡単であって、そこそこの単語力を持っていたからだ…

前夜 奥右筆外伝

「前夜 奥右筆外伝」上田秀人。 上田秀人の「奥右筆秘帖」シリーズは抜群に面白くて、新刊がでるたびに貪るように買って読んだものである。 普通の時代劇ファンでもなかなか知らない人も多いであろう「奥右筆」という幕府の官僚を中心に据えて、渦巻く陰謀と…

11月に去りし者

「11月に去りし者」ルー・バーニー。 1963年のニューオリンズ。主人公のギドリーは地元のギャングの中では売出し中の若手幹部だった。ある日、事件が起こるから逃走用の車を準備するようにボスから言われて、そのとおりに一台の車を手配した。その仕事…

鬼火

「鬼火」マイクル・コナリー。 ボッシュとバラードのシリーズ。こうなったら、死ぬまで読んでやる。作者と私の長生き競争だもん(笑)。 冒頭、ボッシュ元刑事は先輩刑事の葬儀に出席。そこで未亡人から未解決事件の調書をあずかる。亡くなった先輩刑事がこ…

漂流

「漂流」吉村昭。 ふとしたきっかけでAmazon PrimeVIDEOで「ALONE孤独のサバイバー」というコンテンツを見たら、あまりにも面白い。これはテレビ番組の企画のようで、無人島に10名の挑戦者が10種類の道具だけを持って上陸させられ、そこでサバイバルする。途…

埋葬された夏

「埋葬された夏」キャシー・アンズワース。 舞台は英国の北海に近い田舎町。この物語は、1983年から1984年にかけての事件が起こった時期の記述、そして2003年の事件の再捜査の記述が交互に書かれている。現代の再捜査によって、過去の物語が少し…

悪魔の爪痕

「悪魔の爪痕」霧村悠康。 ある産婦人科医で、分娩を済ませたばかりの若い母親が乳がんで死亡してしまう。 しかし、乳がんは入院時の検査ではひっかからないほど早期であったはずで、早産の危険をさけるために使われた薬の副作用が疑われた。 そこで製薬会社…

摘出ー黒いカルテ

「摘出ー黒いカルテ」霧村悠康。 研修医の本木は、乳がん患者の左右の乳房を取り違えて、正常な乳房に切開のマーキングをしてしまう。指導医もそれに気が付かず、教授の高橋もそのまま執刀してしまう。 手術中にミスに気がついたが、もうどうにもならない。…

新陰流 小笠原長治

「新陰流 小笠原長治」津本陽。 一昨日、病院の家族控室で読んだ本。ま、肩のこらない歴史モノで。 小笠原長治は戦国時代から江戸初期にかけての剣豪である。真新陰流の創始者なのだが、一般人は柳生家の「柳生新陰流」のほうが有名。将軍家指南だし、五味康…