Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

金融VS国家

「金融VS国家」倉戸康行。壮大なタイトルにひかれて読み始めた。が、これは、うまく編集の罠にはまった私がアホであった。つまり、本書には、そんな内容は全然(といってもいいくらい)なかったわけである。どちらかといえば、金融と国家の歴史について、一…

ホントの話

「ホントの話」呉智英。ご存じ、煮ても焼いても食えない極論、暴論の御大、呉氏である。この人のすごいところは、すべて「正論」であることであって、私は氏の書物を読むと「いかに正論というものが奇妙奇天烈なものか」をしみじみと思い知る。そして、つい…

大統領を目指した少年

「大統領をめざした少年」ウォード・ジャスト。少年は、父親と、その友人と、釣りに出かける。そこで少年は初めてのバスを釣り上げる。彼は喜ぶ。しかし、その獲物は、少しだけ小さかった。父の友人はリリースするように言う。父親は、せっかくの初めての獲…

がっかり力

「がっかり力」本田透。著者の「電波男」は「喪男」の側にたった共産党宣言のごとき衝撃の書であった。「恋愛資本主義」なんざ、しょせん「お金とちんちんの競争じゃないか」と断じ、そんなものに価値はない、俺たちは二次元で生きるんだ!と喝破したのであ…

他人に言う言葉と自分が発する言葉

JAL再建問題を、私はたいへん興味を持って見ている。というのも、たぶんこのままでは再建はできないだろう、と思っているからだが。で、ついに収益性を損なっている企業年金を引き下げる方針を固めたらしい。政府は「公的資金を年金にはあてられない」と主張…

戦略の不条理

「戦略の不条理」菊沢研宋。副題は「なぜ合理的な行動は失敗するのか」私は、仕事のことでは常に悩んでいる。今まで、景気なんて論じる資格もない零細企業ばかりを経験してきたから、どっちかといえば「切った張った」の局地戦ばかりやってきた。しかし、そ…