Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

恋愛の体制化について

すでに、現在が「恋愛資本主義」といえる体制にはいっていることは、別に小谷野敦や本田透が指摘するまでもなく、真実である。その結果、現在では、すべての恋愛が体制化してきている、と思える。かつてに日本では、恋愛は、それ自体で反体制的な色彩をもつ…

ダイスをころがせ!

「ダイスをころがせ!」真保裕一。綿密な取材能力に定評がある作者の「選挙もの」小説である。選挙小説というと、ついつい「実弾」手配だの、某宗教団体との話し合いだの、いろいろと暗黒面を思い浮かべがちであるけど、この小説はそうではない。一般の市民…

オリーブダイニング

池袋五差路の近所。雑居ビルの2階。前に書いた「ラシェット」のご近所で、もともとフランス料理屋さんだった。シェフは、池袋でお料理教室の先生なんかをしておられたと思う。わずか1000円で、すごいランチを出す店だった。池袋でフレンチ不毛地帯だか…

戦争反対について

誰でも、戦争反対だ。戦争は恐ろしい。この「戦争反対」について考えてみた。みんな悪いと思っている戦争が、なぜ起こるのか?これは、簡単に申せば「国益の相反」が2国以上の国家間で発生するからである。日本国憲法9条の「国際紛争を解決する手段として…

就職活動-通過儀礼について

最近、新卒者の面接に忙殺されてへろへろである。しかし、この制度も良くできているもんだなぁ、と思う。「うちの会社はどうですか?」「いや、もちろん、御社が第一志望です。御社から内定を頂いたら、就職活動はやめます」ニッコリと言い切る彼、彼女達。…

賃貸の契約更新

そろそろ、今住んでいるアパートの賃貸契約更新の時期が来る。書籍が多すぎるので(といっても、その道の方からすれば微々たる量だが)引っ越しの多難さを思うと、今回も「まぁいいや」で更新しちゃうのだろうな。すごいボロ物件(大家にばれたら東京湾の魚…

伍子胥

「伍子胥」伴野 朗著。有名な故事成語の「臥薪嘗胆」で有名な呉越の戦いを、呉の名臣「伍子胥」を中心に描いた物語である。十八史略を漢文で学ぶと、だいたいこの「臥薪嘗胆」をやると思う。やはり、日本人には理解しがたい部分もあるなあ、と思うのは、たと…

よね山

学生時代に近くだったが、なかなか敷居が高くて足を踏み入れられなかった神楽坂。会社が近いこともあり、また町並みが面白く、昔の仇をとるつもりで、最近たびたび出向く。さて、神楽坂にも沢山の寿司屋がある。しかし、すべての要素を排して「うまい」の1…

もてない男

「もてない男」小谷野敦。一部で名著として名高い(笑)古今東西の「もてない男」を、文学作品を例にひきつつ解説。童貞、自慰、妾、結婚不要論まで、章別に「もてない男」を考察している。いわば「もてない男」を俯瞰した構図になっている。しかし、本書は…

キッチン・コンフィデンシャル

「キッチン・コンフィデンシャル」アンソニー・ボーディン著。発売と同時に、大ベストセラーになったという業界暴露本である。著者は、月曜日に魚料理を食べない、という。なぜか?アメリカの魚市場は、週休二日制だ。木曜日に注文した魚が、金曜日に入って…

ラシェット(池袋)

池袋にある、気楽で小さなレストラン。「ヨーロッパ料理」という、わけのわからないジャンルになっているが、だいたいイタリアンで、ちょっとフレンチが混じってる感じである。場所が良くないけど、店内のそれなりにくつろげるし、明るい。トレードマークの…

もてない男の独立宣言-書評「電波男」

書評なんだけど、これは「結婚」カテゴリにいれるべきだろうな、やっぱり。この本は、オタクの独立宣言であろう。ここまで言い切った、その姿勢にまず拍手したい。この本は、30代半ばの(年齢=彼女いない歴の)著者が、かの「電車男」に対して「今さらな…

耶律楚材

「耶律楚材」陳舜臣。モンゴル帝国建国時の重臣である。モンゴルは、出身にかかわらず有能な人材を登用したことで有名である。結局、相続で分割されていき、最後は消えてしまうのだが。耶律楚材は、もともと遼を建国した耶律阿保機の7代の子孫らしい。宋を…

菅直人氏にみる論理破綻について

この文は、有名政治家の発言であってもロゴスの立場から奇妙不可解であるという例を示すものです。政治問題は、ロゴスがありそうでないことが、きわめてわかりやすいんです。菅直人氏はこう言います。「押しつけ憲法と言うが、きちんと帝国議会を招集し、改…

立場の一貫性について

痴漢の問題と原爆の問題を比較してみよう。痴漢と原爆のどこに関連があるというのか?それを明らかにしよう。「痴漢は犯罪です」は、当然のことである。であるから、痴漢は逮捕されて、裁判を受けることになる。その痴漢を弁護する弁護士が「被害者が、その…

技能オリンピックで日本34年ぶり1位

すばらしい成績であった。出場選手のみなさんの奮闘と、選手を支えた企業、大学に敬意を表したい。金は5個で、「メカトロニクス」「ポリメカニクス」「機械製図CAD」「CNCマシニング」「情報ネットワーク施工」である。日本のお家芸である生産財で金メダ…

生キテ虜囚ノ辱メヲ受ケズ!?

ロゴスとは、時に意外な答えを導くことがあるものである。しかし、一面の真実を示すものだ。実は、A級戦犯の靖国合祀に関して「戦死でなく、戦争裁判で刑死した人を祀るのはいかがなものか」という意見があることを知った。これは一考の価値がある意見であ…

○助○際がいけない理由

タイトルには「援○交○が」と書いたら、投稿不可なんだな。タイトルだけ直せばいいのに、全文が飛んでしまう。ううむ。。。というわけで、思い出しながら書かねばならん。実は「政教分離」を言い出した奴は誰かと調べていたら、ジョン・ロックであった。だか…