Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

千年働いてきました

「千年働いてきました」野村進。副題は「老舗企業対国ニッポン」。日本には、創業100年を超える老舗企業が多数ある。驚くなかれ、その数10万社超である、という。これは、支那や韓国、香港などに比較しても突出して多い数字である。なぜ、日本にはこんなに老…

制度崩壊かな

先日、最高裁判所で「婚外子は嫡出子の二分の一」という現行の相続規定は違憲という判断が出た。判事14人の全員一致だそうである。私は、これは当然であろうな、と思う。なんとなれば。相続は、子どもに与えられる法的権利であるわけだが、そもそも非嫡出子…

矛盾を崩せ

中共は、尖閣についての領有権問題があることを、日本が認めるならば、話し合いに応じるとしている。ところが、矛盾がある。かつて維新の会の橋下代表も言ったことだが「では、国際司法裁判所に提訴してください」というと、「いや、あくまで2国間問題だ」…

決戦下のユートピア

「決戦下のユートピア」荒俣宏。私は毎年8月に繰り広げられる「戦争の反省さわぎ」にアキアキしているのである。だって、戦後生まれで戦争経験がないうえに、生まれてこのかた50回も、変わり映えしないものを見せられているんだからね(苦笑)しょうがな…

ナイト・ボート

「ナイト・ボート」ロバート・R・マキャモン。冒頭、ナチスのUボート(潜水艦)がカリブ海で貨物船を襲う。見事に仕留めた、と思ったら、駆潜艇に発見される。艦長は急速潜航を命令。見張りに出ていた二人の乗組員は見捨てられる。うちの一人、シラーが捕虜…

魔将軍

「魔将軍」岡田秀文。足利義教の生涯を描いた作品である。実は、私はこの足利時代の最盛期を築いた将軍をしらなかった。足利と言えば、まずは義満だという認識があったのである。足利義満の三男として生まれた義教は、出家させられ、天台座主となる。ところ…

猿丸幻視行

「猿丸幻視行」井沢元彦。著者は「逆説の日本史」でその博識ぶりを披露しているが、本書が江戸川乱歩賞受賞作である。この書がデビュー作だというんだから、驚くほかない。つまり、それだけの名作であり、日本小説史上に残る傑作歴史ミステリである。主人公…

キラー・オン・ザ・ロード

「キラー・オン・ザ・ロード」ジェイムズ・エルロイ。再読。この前読んだケルアック「路上」つながりで、もうひとつの「路上」を読もうと思った。それが本書である。主人公はマーティン・プランケット。子どものころから、高い知能指数と、自閉的性格を持っ…

路上

「路上」ジャック・ケルアック。ビートニクの聖書といわれている本である。買ったはいいが、めんどくさいので、ながらく積読であった。またぞろ最近、映画だの新訳だのと盛り上がっているようで、根がミーハーな私は思わず引っ張り出して読んだわけだ。話自…

密室大阪城

「密室大阪城」安倍龍太郎。冒頭、燃え上がる大阪城で当主、豊臣秀頼が「我ハ少シマドロミテ、其後切腹スベシ」といい、横になる有様からはじまる。その後、筆者は言う。秀頼は、切腹を前にして、なお一眠りをするだけの豪胆な男であった、と。これだけで、…