Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2014-01-01から1年間の記事一覧

仲達

「仲達」塚本史。淡々とした筆致でとんでもない小説を書く塚本氏の手になる三国史もの。タイトル通り、司馬懿の話なので、曹操死後を描く。孔明が南蛮退治を執拗に行ったのは、現代の「黄金の三角地帯」すなわちラオス国境あたりの麻薬が目的だった、という…

最愛

「最愛」真保裕一。真保作品は、みんな面白い。(本当)しかし、この作品には、手が伸びなかった。だって、タイトルが平凡なんだもん。「最愛」なんて、このワタシに、一番、縁が遠い単語ではないか。真保氏の読者層は、こういうタイトルが受ける人が多いの…

度量がなくて一人負け

さあて、第47回衆議院選挙も、おおかたの予想通りな結果となりました。今回は、1票の格差問題があって、小選挙区は5減の295であります。マスコミは「自公連合大勝利」と書き立ててますが、冷静にみれば選挙前から1減ですので、比率的には微増、単純…

フリーメイソン

「フリーメイソン」荒俣宏。副題は「秘密」を抱えた謎の結社。フリーメイソンというと、日本では陰謀論者に大人気である。イルミナティがあって、実は世界を破滅させようとしている、真の支配者のロスチャイルドの母体だとか(苦笑)。しかし、そういう怪しげ…

唯一ネ申ご健在

昨日、飯田橋で、ふと衆議院選挙のポスターをみたら。あの「唯一ネ申」のポスターが、しっかり貼ってあった。そうか、東京1区だもんな。ご健在で、何よりと、安堵。それにしても、他の候補者の顔ぶれもぱっとしない。民主党の党首さんもアレだが、自民党の…

育てられない問題

子供のいないワタシがいうのもヘンなんですが。前回は「生む、生まない議論を生み出す国家的ネズミ講」が問題だと指摘しましたが、それ以上に問題なのは「育てられない」ことだと思います。最近は、離婚も多いですので、シングルマザーさんも増えてますよね…

ネズミのつぶやき

麻生元総理が、選挙遊説中に「生まないほうが問題」と発言したというので、ニュースになってますね。どうせ「生む、生まないは個人の選択」だとか「生めない社会にしたのは誰」的な批判が殺到すると思いますが(苦笑)もはや自民党大勝は動きませんので、何…

蟷螂之斧的不買運動

IKEAは、韓国で猛反発を受けていた政界地図(日本海=sea of japan)の表記をした商品を、全世界で販売中止するそうである。韓国内で反発があるのは理解する。しかし、全世界で販売中止は、理解できない。韓国では「韓国内では販売中止にして、他国では売る…

TPP亡国論

「TPP亡国論」中野剛志。唐突に衆議院選挙に突入してしまったわけだが(苦笑)実は、私はひそかに自公に注目しております。自民と公明は、決して水魚の交わりではありませんで、いくつか見解を異にする部分があるからです。仮に選挙後に、維新が連立に入るか…

天狗騒乱

「天狗争乱」吉村昭。幕末の「天狗党の乱」については、単に水戸藩の尊王攘夷派の争乱として、歴史教科書では一行の記述があるだけだった(と思う)。しかし、この小説を読めば、この乱がいかに悲劇であったか、掌を指すように理解できるのである。水戸藩は…

猫図拝見

ジョーンズさんが絶賛の美術展、私も根っからの野次馬であるので、人が「良い、良い」と絶賛すると、とてもじゃないが我慢が出来ぬ。典型的なB層だな。というわけで、三越前に連休中に行ってきた。まずは結構な油滴天目やら青磁やらを拝見。青磁の青が、しっ…

予想はずれる

どうも、私の予想も単なる邪推の域を出なかったようです。ほんとに解散です(苦笑)。いやー、面目ない。とどめは、なんといっても7-9月のGDP速報値がマイナス1.6%だったことでしょうなあ。消費税の増税以後、たしかに消費が冷え込んだなあと思っては…

消耗戦

にわかに噂されはじめた年内解散ですが、どうなんでしょうか?私は、官邸サイドの消耗作戦かと思います。前回の衆院選は大勝。で、次は正直なところ、自民党にとっては「守る戦い」になります。議席をいかに減らさず戦うか?これがテーマです。そう見れば、…

二十世紀日本の戦争

「二十世紀日本の戦争」阿川弘之、中西輝政、福田和也、猪瀬直樹、秦郁彦。二十世紀日本の戦争、すなわち日清戦争から湾岸戦争までの対談本である。戦争というと、日本人は「戦争反対」「もっとも愚行」という条件反射的な判断をする傾向がある、と思う。し…

ナイン・ドラゴンズ

「ナイン・ドラゴンズ」マイクル・コナリー。連休で久しぶりにのんびりしたスケジュールだったので、コナリーに手を伸ばす。ボッシュシリーズの新作である。発端はLAの酒店主人の射殺事件。防犯ビデオを検証していると、殺される前日に、ある男にお釣りを渡…

味噌も糞も一緒

九州電力に始まった再エネの接続保留であるが、太陽光を除く地熱、バイオマス、小水力については個別協議が始まったようである。それはいいんだが、その条件が「は?」なのである。なんと、個別協議の条件が「昼間、電気を流さないこと」なのである!?九電…

利休にたずねよ

「利休にたずねよ」山本兼一。市川海老蔵主演で映画化されたそうだが、私はそのことを寡聞にしてまったく知らなかった。知らなくても仕方がない。この映画は記録的な大コケだったそうである。「反日韓流映画」とまでこき下ろされたそうだから、まあ、日韓関…

腹芸かな

大阪維新の会の橋下代表と、在特会会長が昨日、会談。というよりも、10分間の怒号の応酬となって終了したようである。「お前のいうことは!」「お前っていうな!」という子供のケンカレベルだという。本日の会見で、橋下代表は「ヘイトスピーチは問題で、表…

知らないのは

小渕大臣の辞任。「働く母親」の代表だけに残念、とは思わない。だって、働く母親が、そんなにお金にルーズなことはあり得ないからね。父親の地盤を引き継いで、特に下積みもしないで出馬、当選。それ以降、当選続きで、すでに5回連続。ゆえに、大臣。なん…

赤い館の秘密

「赤い館の秘密」A.A.ミルン。ミルンは、童話「熊のプーさん」の作者である。私は、プーさんと言っても童話は読んだことがなくて、例のアニメのほうだけである。ほのぼの系という印象があるが、このミステリも、やっぱりほのぼの系である。序文によると、ミ…

聖戦士

イスラム国に志願兵として参加しようとした大学生がいて、警察当局に捕まったようだ。一応、もっともらしい法律「私戦予備および陰謀」を適用してのことである。実際には、似たような馬鹿がこれ以上でてこないようにするためである。ちなみに、戦争は国家の…

もう諦めた

まあ、隣国のやからすことに、いちいち反応していたら、日本人はやってられない(苦笑)それにしても、産経新聞ソウル支局の記者を在宅起訴にしたのは驚いたなあ。ことの発端は、朝鮮日報が「セウォル号事件の当日、朴大統領の居場所が7時間不明だった。男…

バカに民主主義は無理なのか?

「バカに民主主義は無理なのか?」長山靖生。著者はSF作家である。正直すごく高名ではないけれども、でも中堅とはいえる。本書のAmazonレビューを読んでいたら「こんな無名の人の愚痴交じりの政治談議を読まされるのは苦痛」だと書いてあったのには笑った。…

安楽病棟

「安楽病棟」帚木蓬生。認知症患者を専門に受け入れる病棟が舞台である。小説の最初に、それぞれの患者が入院することになった来歴が語られる。必ずしも、患者たちが自分から望んで入院したわけではない。しかし、家族が看護にあたるのも限界がある。家族自…

独立せず

どうやら、スコットランドは独立しないことになったようだ。ホームズファンとしては、ほっとしたところである。スコットランドヤードが英国王室に忠誠を誓わないで、ホームズ譚が成立するわけがないんだから(笑)。大英帝国も、特産品から「スコッチウィス…

性犯罪を激減させる方法

松島みどり法相が「性犯罪者に対してもっと厳罰を」と指示しているそうで、一部に物議を醸しているらしい。しかしながら、性犯罪者の再犯率は非常に高いそうで、松島法相の発言にも一理あるのである。刑罰には教育刑主義と応報刑主義というのがある。平たく…

だめだ こりゃ

アカヒいけね朝日新聞が、ついに謝罪した。従軍慰安婦報道の32年ぶりの撤回、池上氏のコラム掲載拒否、吉田調書で福島第一から逃亡と誤報、、、ま、これだけ続けりゃ、もうダメだろう。むしろ、今まで謝罪しなかったことのほうが驚きである。さすが、戦前…

弟の愛犬死す

弟が可愛がっていた犬(柴犬)が死んだ。一昨日、連絡があった。12歳であった。犬も、高齢になると癌にかかるものらしく、肝臓に腫瘍がみつかり、手術をしたそうだ。一時はガリガリに痩せていたが、それから持ち直したらしい。今年のお盆に帰省したときは…

尖閣喪失

「尖閣喪失」大石英司。一部に、読むマンガ「仮想戦記」なるシリーズがあって、結構な人気を博しているらしい。内容はと言えば、シミュレーションゲームの実況プレイをアレコレ空想で肉付けしたもの、と思えばよろしい。くだらないといえば、これほどくだら…

改造雑感

内閣改造人事が発表された。顔ぶれをみると、意外に実は「留任」が多い。今まで、実績を上げている人を変えても、いいことはない。これで正解なのだと思う。こっから余談。派閥の力学からいえば、各派閥とも「入閣待望組」を抱えているので、それらに配慮を…