Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

骨身にしみる

大阪市で、公立高校で卒業式に国歌を歌っているかどうか、チェックしているというので、賛否両論が沸き起こっている。たいへん、おもしろい。(失礼)私は、まあ別に悪いこととは思っていないし、そもそも公務員は納税者に敬意を表すべきであると思うので、…

着飾った捕食家たち

「着飾った捕食家たち」ピエール・クリスタン。サンリオSF文庫、絶版。ピエール・クリスタンはフランスのSF作家で、ふだんは大学で文学の教鞭をとっているらしい。とはいえ、本書の刊行日はすでに20年以上前なのだから、今はどうなっているのか分からない。…

もうしません?

「last call」と目の前の黒いドレスを着たおねえさんが、低く歌うように唱え、僕らはだまってテーブルの上のチップを見つめる。彼女の発音は「ラストコール」ではなくて「ラスコー」と聞こえる。ここはフィリピンのカジノである。私は、先週末から今週の休暇…

あれから一年

あれから一年がたちました。14時46分には、ちょうどサイクリングロードにいましたが、一時停止して黙祷。同じく、黙祷するサイクリストたちを見かけました。あっという間の一年でした。早く感じるのは、何も解決していない問題が多すぎるからかもしれま…

去勢

「去勢」アントニイ・バージェス。サンリオSF文庫、絶版。舞台は1970年代のイギリスであるが、現実の世界と異なって、宗教革命が起こらず、いまだに欧州大陸をカトリック教会が支配しているという設定になっている。アメリカはニュー・イングランドと呼ばれ…

食う寝る座る 永平寺修行記

「食う寝る座る 永平寺修行記」野々村馨。一読、傑作である。昨今流行りの物見遊山のライター風情になしえるところではない。ここにはホンモノがある。永平寺と言えば、曹洞宗を開いた道元禅師の開山になる、日本の禅の大本山である。そこの修行が厳しいとい…

四人の連合艦隊司令長官

「四人の連合艦隊司令長官」吉田敏雄。男子がやってみたい3つの職業、という俗説がある。1に、指揮者。2に、プロ野球の監督。3に、連合艦隊司令長官。いずれも「男子の本懐」を遂げられる職業というわけであろう。「総理大臣」が入ってないのは、、、ま…

江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた

「江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた」古川愛哲。副題は「サムライと庶民365日の真実」。たぶん、この本は副題のほうがもとのタイトルだったのではないかと思う。で、敏腕編集者が「このタイトルじゃ、売れないな~。よし」とくっつけたのが本書のタイト…

死にたい老人

「死にたい老人」木谷恭介。ミステリ作家の木谷恭介が、自らの老いを実感して、断食による安楽死をこころみる。結果は、、、タイトルどおり。「死んだ老人」ではないのである(苦笑)。人間、思うようにいかないものでありますなあ。著者は、断食安楽死にあ…