Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

わが心臓の痛み

「わが心臓の痛み」マイクル・コナリー。90年代を代表するハードボイルド作家がコナリーであることは間違いない。その作品のクオリティの高さも折り紙付きである。そのコナリーの作品中でも、本作がベスト、という人が多いようである。自分としては、ベスト…

継続企業の前提に疑義

東京電力の決算書に、監査法人からの「継続企業の前提に疑義」が注記されたようである。すでに、負債が資産を超える債務超過状態に落ちることは確実だから、今更ニュースでもないだろう。こうなると、株価も下がるし、社債の引き受けても居なくなる。つまり…

ベストプライス

福島原発の2号機、3号機もメルトダウンだと、ようやく歯切れの悪い発表があった。ご丁寧に「チャイナシンドロームになることはありません」との説明つきである。その口は「圧力容器、格納容器は問題ありません」と述べていたわけである。まさかチャイナシン…

キュレーションの時代

「キュレーションの時代」佐々木俊尚。副題は「つながりの情報革命がはじまる」「仕事するのにオフィスはいらない」が面白かった。この人の著書は刺激的である。読んだ感想をいえば、やっぱり凄い。本書では、冒頭にブラジルの音楽家ジスモンチの例をひく。…

ブラックスワン理論

ブラックスワン理論というのがある。ナシーム・ニコラス・タレブが2006年に提唱したものである。数学的な説明は、私の力量ではムリなのであきらめるが(苦笑)つまり人間は「想定外」を避けられない、ということである。その後、数学的にはきちんと計算され…

ちょいと雑感

自民党の谷垣総裁は「想定を超えた自然災害が起きたとき、原発をどう押さえ込むか十分ではなかった。過去の政策に盲点があったことは否定できない」と述べたそうである。私には、ごく普通の見解のように思われるが、ここで元気づく人もいるわけである。「原…

枯草熱

「枯草熱」スタニスワフ・レム。ちなみに、枯草熱とは花粉症のことである。大学のときにサンリオSF文庫で読んで、なんとなく心に残っている作品である。思うところあって、今回、ふたたび引っ張り出して読んだ。主人公は元宇宙飛行士である。地球にもどって…

フェイスブック 若き天才の野望

「フェイスブック 若き天才の野望」デビッド・カークパトリック。既にヤフーもマイクロソフトもオールドスタイルの企業だと言われて、グーグルとアップルが2大「いけてる」企業になっている。そのグーグルの牙城を脅かしはじめたのが、フェイスブックである…

今ふたたびの海

「今ふたたびの海」ロバート・ゴダード。ゴダードは、典型的なストーリーテラーとして知られる作家である。本書も、その例に漏れない作品。舞台は18世紀のイギリスで、南海泡沫事件が背景である。南海泡沫事件というのは、東インド会社の大もうけの2番煎…

ファンドレイジングが社会を変える

「ファンドレイジングが社会を変える」鵜尾雅隆。今回の東日本大震災を契機として、多くの義援金が寄せられている。しかしながら、その配分がなかなかスムーズにいかずに、問題となっているのは周知の通りである。早い解決を願っている。今回の大災害は、と…

詐欺の心理学

「詐欺の心理学」取違孝昭。副題は「どうだます?なぜだまされる」である。詐欺というのは、たいへん興味深い犯罪である。なぜなら、被害者は、どういう経緯であれ、いったん「同意」をしているからである。これが、強盗だの誘拐だのであれば、話は違う。強…