Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

秀吉と利休に思う

朝顔が庭に沢山咲いたのを見た秀吉は、ウキウキして「おい、利休。見事な朝顔だな。この朝顔を愛でて茶を一服参ろうではないか」と言った。利休「はは。それでは、準備をいたします。明朝、おいでください」秀吉「うむ、楽しみじゃのう」と言いつつ、足取り…

臆病者の株入門

「臆病者のための株入門」橘玲。私は、株式投資をやっていない。なぜかというに、私の人生そのものがギャンブルみたいな生き方(笑)である上に、今の会社の自社株を持っている以上、その株式の価値を高めるのがまず先であって、よその会社に投資するのは余…

論争 格差社会

「論争 格差社会」文春新書編集部。「小泉改革で格差が広がった」と巷間よく言われる話だが、本当に格差は拡大しているのか?格差問題に関して賛否両論、ごちゃごちゃと取り混ぜた本である。それだけに、なかなか面白い。まず、よく言われるジニ係数を持ち出…

千円札は拾うな

「千円札は拾うな」安田佳生。一応(!)経営の本だけど、かなり売れているらしい。野次馬根性を発揮して一読。ううむ、これはなかなか。売れている意味がわかるなぁ。著者は、すごい苦労人なんですね。この書を読むと「ああ、苦労したんだなぁ」とわかる。…

プリンシプルのねえ日本

なんだぁ、今さら復党なんて、戻る奴も恥知らず、戻す奴もあんぽんたんだ。どいつもこいつもプリンシプルのねえ奴らだな。だいたい、ことをさかのぼりゃ、小泉前首相が「郵政民営化」を公約にかかげて、自民党総裁選を勝ったことだったわな。今日のニュース…

待てない。

ストレスからちょっとメンタルに変調を来して、しばらく楽をさせてもらっていた。それで、ブログなどにも手を染めることになったのである。しかし、どうも本体の一部の事業が思わしくないようで、なんとかしてくれと言われて、やむなく立て直しをすることに…

寝ながら学べる構造主義

「寝ながら学べる構造主義」内田樹。私は「○○入門」というやつが大好きである。「1日でわかる××」「サルでもわかる▲▲」の類の本ばかり読んできた。現代というのは幸福で不幸な時代で、何かを考えても、だいたい先人がそんなのとっくに考慮済みなのである。で…

自殺する人々に

いじめによる自殺が話題になっているが、実は子どもばかりではない。冷たいことを申すようだが、統計上、昔から若者の自殺は多かったはずである。ただ、近年は、中高年の自殺者も増えて、毎年3万人以上の方々が自ら命を絶たれている。苦しむ結果として大人…

中国 核ミサイルの標的

「中国 核ミサイルの標的」平松茂雄。中国は50年代に米国から核攻撃の威嚇を受けて外交上の譲歩をしたことから、核開発を決断。最初の核実験を1964年に行っている。これはフランスと同時期であり、核装備国家としては既に中堅と言える実績を積んでいる。中国…

シュリーマン旅行記 清国・日本

「シュリーマン旅行記 清国・日本」H・シュリーマン。「シュリーマン」とは、あのトロイア遺跡の発掘で有名なシュリーマンである。彼は、幕末の日本に来航して、大変面白い旅行記を書き残しているのだ。あのトロイア遺跡発掘の6年前である。まだ日本は明治…

臓器移植、我せずされず

「臓器移植、我せずされず」池田清彦。病気腎移植問題が持ち上がっているので、この本を思い出して再読。なぜかというに、「病気腎」を移植することの是非の以前に、そもそも「移植医療」に関する賛否があるはずだ、と思ったからである。著者は、タイトル通…

幼年期の終わり

「幼年期の終わり」アーサー・C・クラーク。この超古典を、思うところがあって再読。本作はSF小説史上の「金字塔」「歴史に残る」「ベスト3入り確実」とまで謳われるわけだが、現在読み返して、やはりちょっと古びているな、と思う。しかし、これが50年代の…

いじめについて

いじめ自殺に関する報道がつづく。マスコミは、ネタになると思えば盛り上がるから、どんどんテレビで放送する。そのテレビを見た子どもが「僕も死んじゃおうか。。。」となっているような気がする。社会の問題であることは確かだが、報道には自省が必要では…

未履修問題

nazunaさんもブログでご指摘されているように、実は私の高校生の頃(すでに四半世紀前くらい!)だって、「進学校」ではそんな話はざらに転がっていたように思う。なので、本音を言うと「何を今さら」となるのだけど。ただ、気になることがある。それは、こ…

秘録 東京裁判

「秘録 東京裁判」清瀬一郎。東京裁判で有名な「清瀬動議」を行った弁護人、清瀬一郎の東京裁判回想記である。清瀬動議とは、「そもそも、戦勝国である連合国は、この戦争の当事者であるから、裁判を管轄する権利がない」という主張である。勝者によって捌か…