Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

右翼と左翼

「右翼と左翼」浅羽通明。浅羽氏は奇才である。天才とか秀才の類でなく、奇才という言葉がよく似合う人だ。先日、中国で大きな法律改正があった。物権法の改正である。この改正によって、私有財産と国有財産の財産権に区別がなくなった。同時に、農民の土地…

輪違屋糸里

「輪違屋糸里」浅田次郎。いやあ、浅田次郎なんて、通俗大衆小説家で、ただの活動写真の本を書いておるだけの俗物だと思うておりましたがな。で、撤回します。こりゃ、なかなかの良作ですぞ。舞台は幕末、おなじみの新撰組「芹沢鴨暗殺事件」です。糸里は、…

嫉妬の世界史

「嫉妬の世界史」山内昌之。世界史を「男の嫉妬」という側面から見てみよう、という企画のようで、興味深い逸話のオンパレードである。なるほど、と思いつつ読んだ。「忠臣蔵」で有名な吉良上野介は高家筆頭で、従三位だった。これは、徳川御三家に次ぐ地位…

リバタリアン宣言

「リバタリアン宣言」蔵研也。最近「現代における屁理屈度ナンバーワン」だと思っているリバタリアニズムの本(笑)。本書の中から、こんな話を紹介しよう。子供達が、砂場で遊んでいる。子供達は、いろいろなおもちゃをもって遊ぶだろうが、当然、子供によ…

聖と俗

まずは、トラックバック先のnazunaさんの記事を読んでいただきたいのです。私が日頃感じていたことが、すべてこここに尽くされています。「本当にそうだ」と、私は思うのですね。生きていくことは苦労です。生まれなければ、こんな苦労はなかった。永遠の生…

雨の降る日曜は幸福について考えよう

「雨の降る日曜は幸福について考えよう」橘玲。今や、日本の代表的「リバタリアン」である橘氏の初期の本。残念ながら現在絶版である。しかし、この本は名著だと思うのである。リバタリアニズムについていえば、これは「自由原理主義」と訳すのが正しい。リ…

謙信の馬上杯

最近、多忙の故(無能の故、といっても同じである)なかなかブログを書くヒマがない。ハナから義務とは思っていないので、どうでもいいのだけど、それでも見に来てくださる方々には申し訳のないことである。さて、こりずに「上杉話」であるが。上杉謙信とい…

反骨の男

「上杉シリーズ」いいかげんにしろ、と言う話だとは思うが。まあ、与太話というのはそんなもんであるから、大目に見て欲しいことであるよ。さて、武田信玄といえば「武田二十四神将」が有名だ。こんなものは、甲州流軍学でメシを食った小幡影憲あたりの創作…