Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

報復ふたたび

「報復ふたたび」ジリアン・ホフマン。以前にかなり面白く読んだ「報復」の続編である。かつて自分をレイプした犯人を連続殺人事件の犯人として死刑判決を獲得した女検事C・J(主人公)。この判決自体はえん罪である。しかし、強姦犯人のあまりの卑劣さ、連…

WEB進化論

「WEB進化論」梅田望夫。最近ちまたで人気らしい。私は「ベストセラー本」について偏見を持っていたのだけど、最近はどうも様子が違うと思う。ハズレが少ないように思う。なんでか?と考えると、やはりインターネットがキーなのではないか?昔と違って、今は…

PSE法経産省ビンテージリストの不見識

PSE法で、いわゆる規制対象外の「ビンテージ」リストが発表された。このリストは、不見識である。だけど、このリストには「Mcintosh」も「MARK LEVINSON」も「MARANZ」も「QUAD」も書いてない。国産の「LUXMAN」も「SANSUI」もない。ビンテージといっても、…

姉歯元建築士の妻の自殺を悼む

姉歯元建築士の奥様が自殺をされた。心からご冥福をお祈りする。今から思えば、事件について本当のことを語る勇気を持っていたのは、姉歯氏一人だったようにも思える。彼だけが、最後に建築士としての矜恃を残していたと思う。それはボロボロに傷ついていた…

超バカの壁

「超バカの壁」養老孟司。一応「バカの壁」続編というタイトルになっているけど、まぁ「応用編」とでも言うべきか?つまり「バカの壁」があまりに売れたもんで、読者から「あれやこれや」と質問状がどっさり届いたらしい。いちいち返事を書くのも労力のムダ…

ポピュリズムについて

PSE法は、ついに経産省が異例の謝罪声明を発表し、「後日の漏電検査(期限明示なし)」を条件に「レンタル」を認めるという「事実上の施行猶予」状態となった。思えば、・モノを長く大切に使う日本古来の価値観に逆行・世界的なリサイクル、「もったいない」…

なんじゃこりゃのPSE法。

PSE法に対する批判の高まりを受けて、政府は、楽器・オーディオなどの89年以前の製品に関しては、「ヴィンテージ」として規制を緩和する方針だそうですな。それ以後の製品は、個別の申請によるらしいです。なんじゃこりゃっ?て思っちまいましたわな。だって…

WBC最終戦を見て。

WBCの初代王者には、目出度く日本がつくことになった。何よりも嬉しかったのは、試合に臨む選手がみんなひたむきであったことである。例によって、きわどい判定もあった。しかし、日本もキューバも、みな判定に異議なく従って、まさにフェアプレーで戦い続け…

メキシコは強くなる

WBC、ようやく韓国に雪辱を果たして、とうとう決勝進出。野球はホントに分からないものだと感じた。それにしても、3連敗だけはイヤだと切実に思ったなぁ。日本選手はよくやったと思う。とはいえ、こうなったのも、メキシコ様のおかげ。感謝したい。ついつい…

フジテレビの損害賠償はヘン

フジテレビは、ライブドア株式をすべてUSEN社長の宇野氏に譲渡して業務提携を解消したようである。そして、この取引に基づいて発生した300億円強の損害を、ライブドアに請求するそうである。もちろん、その理由は、ライブドアの株価が不正な経理操作の結果と…

クラシック批評こてんぱん

「クラシック批評こてんぱん」鈴木淳史。この本は、クラシック音楽の批評、じゃないのだ。そうでじゃなくて「クラシック音楽の批評(または批評家)の批評」である。つまり、メタ批評、とでもいうか。クラシック音楽の批評って、妙におかしいのである。たと…

帝都東京・隠された地下網の秘密

「帝都東京・隠された地下網の秘密」秋庭俊。妄想、という言葉がある。子どもの頃、天井の木目をずーっと眺めていると、怖ろしい鬼の顔が浮かんできたもんだ。近所の裏山の細い道をずーっと進んでいくと、山を3つ越えたところに湖があり、そこに秘密基地があ…

ホワイトデー

本日はホワイトデー。バレンタインデーに頂いた方には、当然、返礼をせねばならんのである。もちろん「義理」なんだが、礼の問題とも言えるわけで、おろそかにしてはならん。かといって、あまり高価なものも、ちょいとねぇ。。。で、結局選んだのは、銀座の…

マネー・ボール

「マネー・ボール」マイケル・ルイス。米大リーグの不人気球団、オークランド・アスレチックスは、メジャー最大の高給取り軍団のニューヨーク・ヤンキースの1/3の年俸しか支払えない。そんな貧乏球団チームが、いかにして金満球団と戦い、見事プレーオフ…

自転車復帰

今日は久しぶりに暖かな日。「よし。。。行くか」ついに、昨年暮れの骨折以来、自転車を引っ張り出して会社まで通勤ライド。土曜日なので、遅刻をきにする必要もない。のんびり走る。2ヶ月と20日乗っていない。覚悟はしていたが、まったく足が回らない。右手…

帰りたくない! 神楽坂下書店員フーテン日記

「帰りたくない! 神楽坂下書店員フーテン日記」茶木 則雄。飯田橋から歩いてすぐ、神楽坂下のミステリ専門書店「深夜プラス1」が開店したときは「ミステリ専門書店なんて、やっていけるんだろうか?」と思ったものだ。しかし、世にミステリ好きは多いようで…

天空への回廊

「天空への回廊」笹本遼平。くだらないといいつつ、ついついミステリを読む。最近、マンガを読まなくなってしまったので、その代償だろうかと思う。マンガも、なかなか素晴らしいものだってあるんだけど。しかし、悲しいのは、読み出して「ああ、これ前に読…

おや、こんばんわ。

昨日、例によって梅の老木がある路地を歩いて帰宅する途中。「おや?」花びらの散った地面に、うずくまっているものが。「おお、こんばんわ!」ヒッキーである。そう、ヒキガエルである。ちょっと暗いけど、分かりますか?「そうかぁ。もう春がくるんだねえ…

死の壁

「死の壁」養老孟司。養老さんの本がつづく。なんでだかわからないが、この人の思想は私の心を動かす。どの本を読んでも、同じことが書いてある。養老節である。その養老節に、私は耳を傾ける。養老氏は、死には3種があると説く。「一人称の死」「二人称の…

盗撮の神職はいかん

長田神社の神職が、女性アルバイト(巫女)の更衣室に盗撮カメラを仕掛けて「神職にあるまじき行為」としてクビになったそうだ。まったく、神職にあるまじき行為だ。私の認識では、日本の神様は基本的に欲望に鷹揚なはずである。謹厳実直、品行方正であらね…

入学拒否に思う

オウム真理教、松本被告の子供が、中学校に「入学拒否」されたそうである。学校側は「他の生徒の勉学の妨げになる」と判断したそうである。入学試験には合格したそうだから、学力には問題ない。松本被告の弁護士は、「差別である」とコメントしている。単純…

何に向いているかわからない

またしばらくすると面接シーズンが始まる。最近の学生さんと話していると「自分が何に向いているかわからない」という。そりゃあそうだよ。私だって、今の仕事が向いているかどうかなんて、わかるもんか。なんで「自分に向いた仕事」をしないといけないのか…

養老孟司「いちばん大事なこと」VS池田清彦「環境問題のウソ」

この2冊の対比は「環境問題」に関する人のスタンスのあり方を示して興味深い。そしてたぶん、池田清彦氏の著作は、養老氏を相当意識したものだ。養老氏は、環境問題を「いちばん大事なこと」だと言っている。そのままタイトル。養老氏の「唯脳論」の立場で言…