Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

戦争の克服

「戦争の克服」森巣博・鵜飼哲・阿部浩巳。壮大なタイトルである。壮大なテーマである。そして、この本で他人様からカネをとるのだから、実にいい根性である。尊敬するほかないんである(笑)かく生きるべし。本書を読むと、いかに戦争の克服が難しいか、よ…

はん亭

根津の老舗串あげ屋さん。10年ぶり以上に伺った。一体、何年経っているかわからない建物。風格があるというより風情があるというべきか。中は清潔である。商売にもかかわらず、脂汚れっぽさがない。見事である。蒸し暑いので、まずビールを頼む。ビールは「…

レイヤー・ケーキ

「レイヤー・ケーキ」J・J・コノリー。若い頃からさんざん儲けまくってきたヤクの売人の主人公。そろそろ一財産たまり、カネの洗濯もできた。もうぼちぼち、まっとうな道にもどるべきときだ、、、と「引退」を決意する。ところが、組織の大ボスから「まさか…

行動経済学-経済は感情で動いている

「行動経済学-経済は感情で動いている」友野典男。非常に面白く、大変納得させられ、ついつい説得されそうになり、ほとんど受け入れつつ、何か一抹の疑問を持つ。ホントに、これでいいのだろうか?著者は云う。「伝統経済学では、経済人は感情ではなく勘定…

分身

「分身」東野圭吾。「ドッペルゲンガー」ものである。「ドッペルゲンガー」とは、この世界のどこかにいる、自分そっくりの人物である。育ちの良いお嬢さんと、平凡な家庭に育ったバンド好きの女の子。その子が、テレビのデビュー番組に出場したのがきっかけ…

オークションについて

最近、ネットオークションが盛んなようだ。私もたまに利用する。騙されたことはない(笑)。これは結構、インターネットによる革新的なサービスではないかと思う。しばしば、サラ金が原因の悲惨な事件を耳にする。私は「消費者金融」などという言葉は使わな…

霞町 すゑとみ

この店の写真はありません。だって、あまりの凛とした雰囲気に呑まれてしまい、ケータイでカシャなんてやれるもんじゃございませんって。もとの「分とく山」があった後に、10年修行したお弟子さんの末富さんが出された店。なかなか予約がとれない人気店で、…

夏野菜

故郷から、夏野菜を送ってくれた。米なす。長茄子。キュウリ。トマト。ゴーヤ。ししとう。ピーマン。私は、夏野菜が大好きである。夏野菜を食べると、暑い夏も元気に乗り切れる気がするからだ。郷里から送ってくれた野菜は、ごつごつとして、皮が固い。味が…

ハブとマングース

昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感をもたれて、そのために参拝を中止なさったというメモが日経新聞で発表された。日経新聞は「日本株式会社 社内報」と揶揄される通りであるから、だいたい内容は割り引くことにしているが、今回の報道は真実だろうという気がす…

電車内の護身。痴漢に間違われぬために。

雨続きのため、電車通勤を強いられる。ただでさえ、不快なのであるが、それ以上に不快かつ憂鬱なことがある。そう「痴漢ではないか」という疑いのまなざしで見られるアレである。もしも一言、女性が「チカンです!」と叫べばどうなるか?私は、ただちに鉄道…

あの戦争になぜ負けたのか

「あの戦争になぜ負けたのか」半藤一利、保坂正康、中西輝政、戸高一成、福田和也、加藤陽子。なかなか興味深く読める対談集である。戦争というものを反省するなら「なぜ負けたのか」が世界標準だろうと思う。「なぜ戦争を起こしたのか」が大変大きなテーマ…

独身税は正義でない

独身税に関して「国家による介入」だと書いたら、説明にならぬと言うご指摘を受けた。確かに、簡略化しすぎであると反省。よって、独身税が「正義にもとる」という理由を整理する。1)福祉財源問題の権利-義務関係を損なうまず、正義の基準として「権利-…

ゼロ金利解除。

日銀のゼロ金利解除は、個人的にはもうちょっと後だろうと思っていた。ま、現在の経済状況が好転している(というか、都心の不動産はバブルだろう)もあるし、何より大手銀行の史上空前の黒字決算が効いている。ゼロ金利ということは、銀行にしてみれば「元…

「おろかもの」の正義論

「おろかもの」の正義論。小林利之。「正義」とは何か?我々が感じる「正しさ」について、著者は冒頭に「臨済録」の言葉を掲げる。「仏に遇っては仏を殺し、父母にあっては父母を殺し、羅漢にあっては羅漢を殺し、、、」文字通り殺人鬼になりなさい、という…

自動車とミサイル

我々は、平然と「他人が死ぬ」ことを受け入れ、それを是としている。何も、遠くアフリカの地の難民のことを思っているわけではない。我々の同胞、日本人についてである。以前にも指摘したことだが、交通事故で毎年1万人の人が死ぬ。昨年は7000人台だというこ…

立ち上がれ日本人

「立ち上がれ日本人」マハティール・モハマド。あの「ルック・イースト」政策で有名なマレーシアのマハティール首相の著書。簡単に言えば「アジアにはアジアの価値観がある」「なんでも英米追従は間違い」「英米と戦った大東亜戦争は、よってアジアにとって…

不謹慎はどっちか

小泉首相が「アメリカに行って、プレスリーのモノマネをしているときに、ミサイルをぶっ放されたらカッコ悪かっただろうなー。」と述べたのを「不謹慎だ」と放送しているテレビを見た。私は、この発言を聞いて、腹を抱えて笑ったほうであったから、どうも不…

アンティーク鑑定士は見やぶる

「アンティーク鑑定士は見やぶる」エミール・ジェンキンズ。私は、どういうものか、女性の書いたミステリが苦手である。推理の過程が見えないのだ。うまく表現できないが、男性作家のミステリが一段、一段と「必然」を積み重ねて進む(それゆえ、大概の場合…

愚者の愚問

私は、国際政治とか軍事の専門家でもなんでもないのであって、とにかくアタマの上に北朝鮮の贈り物が落っこちてくるのはイヤだと考えている市井の一中年独身男である。で、関連のテレビを見るともなしに眺めているのであるが(アタマの上に落っこちそうにな…

王監督、緊急手術。

王監督さん、あなたは宝です。野球界の宝であり、日本人の宝です。あなたに、私は「努力」「我慢」の大切さを教えてもらった。心から尊敬しております。シーズン途中で監督を離れるのは残念とおっしゃる。しかしながら、あなたご自身ほど大切なものが、野球…

グルメ探偵、特別料理を盗む

「グルメ探偵、特別料理を盗む」ピーター・キング。これは愉しいミステリである。作者は、ハードボイルドとグルメの両方に造詣が深いようで、読んでいるだけでニヤニヤ笑いがこみ上げてくる。グルメ探偵は、別に食通の探偵ではなくて、レストランなどの外食…

ツールの季節

いよいよ、ツールの季節がやってきた。そう、世界3大ロードレースの雄「ツール・ド・フランス」開幕である。もう12年前にもなると思うが、深夜テレビで初めて「ツール・ド・フランス」を見た。まだGレモンが頑張っていた頃である。最初は「何で、イイ大人が…