Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ぶっこわれた自民党

時間がないから、簡単に。基本的には、今回の選挙結果は予想された事態です。ただ。自民は負けすぎで、原因は論功行賞の人事制度に胚胎していたといえます。それはともかく。小泉改革を「格差社会」の一言で語るのは間違っています。基本的には、横須賀出身…

中国は日本を併合する

「中国は日本を併合する」平松茂雄。この本は、タイトルが悪いね。いかにも右翼迎合じゃないか。もちろん、私は右翼なので、そりゃニヤニヤとはしちゃうけど(苦笑)このタイトルはないよなぁ。で、内容は、実は「中国礼賛」なのである。わかりやすくいえば…

環境保護運動はどこが間違っているのか

「環境保護運動はどこが間違っているのか」槌田敦。以前に割り箸の話でも指摘したが、環境保護運動は、その運動の結果が目的どおりにならない。割り箸をやめて塗り箸にする場合でいえば、その箸を再利用するのに使われる洗浄のための洗剤や水道水もすべて石…

奇々怪々「国が責任をもって」

消えた年金問題。こういう問題は、そもそも政争の具にすべきでないと思う。まことにゆゆしき問題である。ところで。この「消えた年金」に関して、共産党は「国が責任をもって解決するよう」と主張している。共産党じゃなくても、保革問わず「国が責任をもっ…

三種の神器

「三種の神器」稲田智宏。三種の神器といっても、「カー」「クーラー」「カラーテレビ」のことではない。正真正銘、ホンモノの天皇陛下の宝物の話である。実は、三種の神器には変遷があり、火災で焼失したり、戦災などもあって、本書によると現在オリジナル…

大義に死す

「大義に死す」阿部牧郎。副題は「最後の武人・阿南惟幾」阿南は、終戦の日に切腹した陸軍大臣である。この日、海軍の大西滝次郎も切腹、海軍参謀長の宇垣纏は特攻機で飛び立ち、帰らなかった。本書は、阿南の幼少時代と、長じて陸軍士官となってからの時代…

原因はなんだ?

「原因はなんだ」なんて、よく言う人がいるではないか。けど、これ、ある意味で「科学的思考」という名の宗教、じゃないかと思うことがある。ま、会社経営だろうと、政治問題だろうと。「原因はなんだ」「○○である」「でれば、△△すればよろしい」という式の…

ゾディアック

「ゾディアック」ロバート・グレイスミス。ゾディアックとは、1968年からアメリカで起こった連続殺人事件の自称犯人である。この事件こそ、いわゆる「劇場型犯罪」の始祖といえるものだろう。本書の著者は新聞漫画を書いていた人で、引退後に、独自で「…

厳島神社

先日、会社の仲間の結婚式があり、広島まで行ってきた。二次会は疲れたのでパスして、思い立って宮島観光へ。宮島に来るのははじめてである。宮島口から、フェリーに乗る。フェリーは、ちょうど東京湾のお台場くらいの時間であって、あっという間に島に着く…

江戸っ子はなぜ蕎麦なのか?

「江戸っ子はなせ蕎麦なのか?」岩崎信也。私は、蕎麦屋酒が好きである。勘違いしてはいけない。「蕎麦」が好きなのではなくて「蕎麦屋酒」がすきなのである。私の生国は西日本であるから、麺といえばウドンだし、納豆は食わない土地柄だ。しかし、東京で「…

地震

つい先ごろ、仕事の都合で何度か佐渡に行った。生まれて初めてだが、行って驚いた。実に美しい島であった。たんぼ、山、人々の町並みもすべて美しい。夢のような風景であった。たんぼからは、野生のキジの雄が美しい姿で挨拶さえしてくれた。島内にはたくさ…

T-serveのタイヤ

ARAYAのランドナーは、非常に手のこんだ、よくできた自転車だと思うが、丸石エンペラーと比較すると遅い。まずホイールサイズの26HE(MTBサイズ)と650A(ママチャリの26インチサイズ)の違いだろうと思う。当初ついていたタイヤは、台湾製のMAXIS1.5である…

制裁

「制裁」ルースルンド&ヘルストレム。本書は、スウェーデンの作品だということを最初に頭にいれておく必要がある。つまり、死刑制度がない国なのである。無期懲役はあるが、20年以上になると自ら刑期変更を願い出ることができるという制度のおかげで、最長2…

頭を冷やすための靖国論

「頭を冷やすための靖国論」三土修平。本書は、この問題について左右両派が結局自分たちに都合のよい議論(簡単にいえば決めつけ)しかしていない「かみ合わない」議論を、なるべく公平中立に論じようではないか、という試みで書かれたものである。現在の状…

言葉の前に

私の家の先祖は、代々曹洞宗である。私の父親は入り婿であるが、その父の実家は臨済宗だ。偶然、どちらも禅である。私は、仏教には素人である。それでも、禅には、やはり心ひかれるものがある。宗教とは、人の心の救いであるという。「救われたい」という人…

海軍乙事件

「海軍乙事件」吉村昭。大東亜戦争において、日本海軍の将官は実に多く戦没している。これは、英国海軍に範をとった日本海軍が、艦と運命をともにするのを美徳と考えていたためである。よく「菊の御紋章がついているから」というが、あれは俗説であって、実…

法哲学入門

「法哲学入門」長尾龍一。大学以来、法哲学の世界から遠ざかっている。復習と思って読んだ。やっぱり、法哲学の世界は大きく変わっていないようだ。法哲学とは何か?実は、回答は法哲学者の数だけある(!)ので、結局「法哲学とは何か」が、大学の講義を一…

恐くないシングルの老後

「恐くないシングルの老後」吉弘紀代子。40歳を過ぎて独身だと、いよいよ「ずーっと独身のまま終了」という事態も現実のものとなってくるわけだ。これは考えねばならぬのではないか?で、本書に飛びついた。この本は、だいたい10年前に「結婚しません」と宣…

やぶにらみ参院選

選挙期間になれば、この手の発言は控えなくてはならない。それに、私の立場を考えると、うっかりしたことはいえないのである。私は、現在、細かいデータを見ていない。ただの個人的な勘である。大方の予想通り、自民党は大敗するであろう。勝敗ラインをいか…

ダーク・ハーバー

「ダーク・ハーバー」デヴィッド・ホスプ。デビュー小説を書いた新人作家が、たとえばハードボイルド・マニアであれば、きっと本書のような小説を書くに違いない。つまり「自分が読みたい小説」を書いた。で、当然ながらよく書けており、同好の士を納得させ…

金印偽造事件

「金印偽造事件」三浦佑之。ちょっと前だけど、考古学会で「神の手」と呼ばれた事件があった。藤村なる人物が、日本の有史以前の遺跡から続々と画期的な発見をして「神の手」と騒がれたのである。ある夜、藤村自身が、夜中に「何か」を埋めているのが露見。…